ノルウェー代表のキャプテンを務めるウーデゴーア [写真]=Getty Images
EURO2024予選・グループA第8節が15日に行われ、ノルウェー代表はホームでスペイン代表に0-1で敗れた。試合後、ノルウェー代表のキャプテンを務めるMFマルティン・ウーデゴーア(アーセナル/イングランド)が現地メディア『TV2』にて率直な心境を明かした。
試合前の段階で、ノルウェー代表はスペイン代表を勝ち点差「2」で追い掛けていた。消化試合数がスペイン代表よりも1試合多いため、ノルウェー代表はこの試合を引き分け以上で終えなければEURO本大会ストレートインの可能性が消滅する。残る試合の組み合わせを考えると、勝利することでスペイン代表にプレッシャーをかけたい状況だった。だが、試合は47分にスペイン代表のMFガビ(バルセロナ)が決めたゴールが決勝点となり、ノルウェー代表はホームでの“大一番”で敗北。この結果、ノルウェー代表は3位以下で予選の全日程を終えることが決定した。
もっとも、3位以下で終えたチームも、プレーオフを勝ち抜くことができれば本大会行きの3枠を勝ち獲ることが可能だ。このプレーオフに出場する12チームは2022-23シーズンのUEFAネーションズリーグ(UNL)の順位に基づいて決定するが、総合ランキングのみでは決まらない。EURO2024予選の全日程を終えて本大会に出場するチームが決まった段階で、UNLのリーグA〜C内で上位の4チームが選ばれることとなる。
基本的には本大会出場権を得ていないUNLの各リーグ上位4チームがプレーオフ出場権を獲得する流れだが、最上位のリーグAでは既にEURO2024予選を勝ち抜き、本大会出場権を獲得しているチームが多くなる。そのため、リーグAだけでなく各リーグ内でのプレーオフ出場チーム数が4つに達していない場合は、リーグD最上位のエストニア代表がプレーオフ進出を決め、残る枠は総合ランキング順でEURO本大会出場権およびプレーオフ出場権を得ていないチームに振り分けられる。非常に複雑なシステムとなってはいるが、2022-23シーズンのUNL・リーグBを8位、総合順位を24位で終えたノルウェー代表は、現時点でプレーオフ行きの可能性は0ではないものの、非常に低いという状況だ。
自力でのEURO本大会出場を決められなかったことを受け、ウーデゴーアは「もちろん、このような結末にはがっかりしている。残念だよ。非常に厳しい結果となってしまった」と肩を落とした。スペイン代表戦に目を向けても「僕らはボールを握って自分たちの時間を作ることができず、常にボールを追いかける展開となってしまった。相手のリズムを崩すことができなかった」と話しており、スペイン代表にほとんどの時間で主導権を握られてしまったことを悔やんだ。
ノルウェー代表は開幕戦でスペイン代表とのアウェイゲームを0-3で落としたが、その後ジョージア代表との一戦を1-1のドローで終えると、スコットランド代表に1-2で敗れており、3試合で獲得した勝ち点が「1」と低調な滑り出しとなっていた。第4節からは3連勝を飾ったものの、序盤に受けたダメージは大きく、第8節でスペイン代表に敗れたことで突破の可能性が消滅。ウーデゴーアは「僕らはこのグループを勝ち抜くことができると信じていた」と率直な心境を吐露した。一方、結果としては6大会ぶり2度目のEURO本大会出場を自力で決めることはできなかったが、チームとしては前進しているとも主張した。
「僕の正直な感想を述べてもいいのならば、このチームはかつてないほど良くなっていると思う。僕らが正しい道を歩んでいることは間違いないと感じているんだ。だが、予選通過は叶わなかった。現時点での僕らの力では不十分だったということなのだろう」
11月のインターナショナルマッチウィークで、ノルウェー代表は同16日にフェロー諸島との国際親善試合を戦う。その後、EURO2024予選・グループAの最終戦として、18日にスコットランド代表とのアウェイゲームに臨む予定だ。
By サッカーキング編集部
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