“ピクシー”が再び母国を大舞台に導く [写真]=Getty Images
セルビア代表を率いるドラガン・ストイコヴィッチ監督が、17日に行われたEURO2024予選・グループG第8節モンテネグロ戦を振り返った。同日、公式サイト『UEFA.com』が伝えている。
前節終了時点で勝ち点『10』の2位セルビア代表は17日、勝ち点差『2』で本大会出場権獲得を争う3位モンテネグロ代表との直接対戦に挑んだ。試合は9分にFWアレクサンダル・ミトロヴィッチが先制点を挙げると、1-1で迎えた73分にも再び同選手がゴールネットを揺らす。77分にはFWドゥシャン・タディッチが決定的な3点目を挙げて、3-1で勝利。“旧ユーゴスラヴィア・ダービー”を制し、セルビア代表としては初となるEURO本戦出場に王手をかけた。
前節は敵地で首位ハンガリー代表に惜敗し、リードを広げられていたセルビア代表。改めて、悔しい黒星であったことを口にしたストイコヴィッチ監督は「ブタペストから戻ってきた我々のポケットは空っぽだったけど、その報いは受け入れ難かった」としつつ、「引き分けが脳裏をよぎったか? それは悲劇にはならないとしても、全てが我々次第ではなくなるね。自分たちの運命は、自分たちで決めたい。勝ちたいという気持ちを示した選手たちのリアクションに満足しているし、そのような思いが勝利に結びついた」と同試合では良いパフォーマンスが報われたと語った。
この結果、ユーゴスラヴィア代表としては本大会に出場しているものの、セルビア代表としては初となる本大会出場に王手をかけた同指揮官は「EUROの香りが漂ってきているよ。選手たちの欲望、意志、キャラクター性、そしてクオリティを祝福したい。我々は勝利に値した。セルビアにとっては、今日の勝利は素晴らしいもの。(本大会まで)あと一歩だ」と明かしている。
11月のグループG最終節ブルガリア戦で、引き分け以上で予選突破となるセルビア代表。かつて選手として母国(ユーゴスラヴィア)をEURO8強入りに導いた“ピクシー”が、今度は監督として母国の歴史を動かすことになるのだろうか。
By サッカーキング編集部
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