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FIFA会長、トルコで起きた主審殴打の事件に「私たちのスポーツにも社会にもふさわしくない」

2023.12.12

アンカラギュジュvsチャイクル・リゼスポルでの一幕 [写真]=Getty Images

 国際サッカー連盟(FIFA)のジャンニ・インファンティーノ会長が12日、スュペル・リグ(トルコ1部リーグ)での事件について言及した。

 スュペル・リグ第15節が11日に行われ、アンカラギュジュチャイクル・リゼスポルが対戦した。14分に幸先良く先制したホームのアンカラギュジュは、50分に退場者を出し数的不利で最終盤へ。90+5分にはチャイクル・リゼスポルの選手にもレッドカードが提示され10人対10人となったが、その約2分後に同点ゴールが生まれ、試合は1-1でタイムアップとなった。

 しかし、試合終了のホイッスルが吹かれるとアンカラギュジュファルク・コジャ会長がピッチに乱入し、試合の主審を務めていたハリル・ウムット・メラー氏の顔面を殴打した。ピッチに倒れ込んだ同氏は、その後も複数人に頭部を蹴られた模様。その後、同氏は駆け付けた選手やコーチングスタッフ、警備員らの助けを借りつつ、その場を後にしたようだ。報道によると、病院に搬送されたメラー氏の命に別条はないものの、左目の周辺に出血と軽度の骨折が確認されたという。また、治安部隊の監視下にあるコジャ会長も病院で治療を受けており、今後は勾留手続きが進められる予定となっている。

 今回の事件を受け、インファンティーノ会長が自身のインスタグラムを更新。「フィールドの内外を問わず、サッカーに暴力は絶対に許されない」と思いを綴ると、「トルコ・スュペル・リグアンカラギュジュvsチャイクル・リゼスポルの試合後の出来事は全く容認できず、私たちのスポーツにも社会にもふさわしくない」と痛烈に批判した。

 また、「審判、選手、ファン、スタッフが安全かつ安心して試合を楽しむためには、マッチオフィシャルなくしてサッカーはありえない」と主張しながら、「私は関係当局に対し、このことがあらゆるレベルで厳格に実施され、尊重されるよう求める」と促している。


By サッカーキング編集部

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