ベルギーで初ゴールを挙げた藤田譲瑠チマ [写真]=STVV
シント・トロイデンに所属している藤田譲瑠チマが、27日に行われたジュピラー・プロ・リーグ(ベルギー1部リーグ)第20節スタンダール・リエージュ戦で、加入後の公式戦初ゴールを記録した。
前節終了時点で6勝8分5敗という成績を残すシント・トロイデンが2連勝を懸け、ここまで5勝7分7敗のスタンダール・リエージュの本拠地に乗り込んだ一戦。シント・トロイデン所属のGK鈴木彩艶、橋岡大樹、藤田譲瑠チマ、スタンダール・リエージュ所属の川辺駿はスターティングメンバーに並んだ。シント・トロイデンでは山本理仁、伊藤涼太郎がベンチスタートに。負傷中の岡崎慎司だけでなく、GKシュミット・ダニエルと小川諒也はメンバー外となった。
試合は28分、ペナルティエリア左のスペースで左コーナーキックのこぼれ球を拾った橋岡が迷いなく右足を振り抜くも、ここはGKアルノー・ボダールに弾き出される。スコアレスで後半に折り返すと、78分には川辺に決定機が到来。ペナルティエリア右のスペースで左からのクロスボールをフリーで引き出したものの、ここは飛び出してきたGK鈴木に阻まれ、フィニッシュまで持ち込むことはできない。
このままスコアレスで試合終盤に突入したものの、86分に遂に均衡が破れる。シント・トロイデンは敵陣右サイドでヤルネ・ステウカースがボールを持つと、内側のスペースを駆け上がってきた藤田がボールを呼び込む。ステウカースが左足でスペースヘ流し入れると、ペナルティエリア右から藤田が右足一閃。ダイレクトの一撃をファーサイドに突き刺した。
藤田は今年夏のシント・トロイデン加入後、これが嬉しい公式戦初ゴールとなった。ジュピラー・プロ・リーグでは第5節サークル・ブルッヘ戦(●0-2)以来、15試合ぶりに先発に抜擢された一戦で、結果を残している。
だが、試合はこのままでは終わらない。後半アディショナルタイム、ウォーク・ヤンセンスのハンドによってスタンダール・リエージュにPKが与えられる。このPKをウィルフリード・カンガがゴール中央へ転がし、試合は振り出しに戻った。
ここで試合はタイムアップ。8位のシント・トロイデンと10位のスタンダール・リエージュの一戦は痛み分けのドローで終了した。シント・トロイデンの鈴木、橋岡、スタンダール・リエージュの川辺はフル出場。藤田は後半アディショナルタイムに途中交代し、山本は88分よりピッチにピッチに立っている。伊藤に出番はなかった。
今節をもって2023年内開催のジュピラー・プロ・リーグは終了。ここから各クラブはウインターブレイクに突入する。次節は年明けの開催となり、シント・トロイデンは21日に敵地で町田浩樹所属のユニオン・サン・ジロワーズと、スタンダール・リエージュは20日にホームでコルトレイクと、それぞれ対戦予定だ。
【スコア】
スタンダール・リエージュ 1-1 シント・トロイデン
【得点者】
0-1 86分 藤田譲瑠チマ(シント・トロイデン)
1-1 90+8分 ウィルフリード・カンガ(スタンダール・リエージュ)
By サッカーキング編集部
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