ガーナ代表を率いていたヒュートン監督 [写真]=Getty Images
ガーナサッカー協会(GFA)は23日、同チームを率いるクリス・ヒュートン監督の解任を発表した。
ヒュートン監督がチームを離れることに伴い、テクニカルチームも解散することが併せて伝えられている。現時点で後任は発表されておらず、GFAは今後数日のうちにガーナ代表の今後の方向性を示すロードマップを公開することを明かした。
現在、アフリカ大陸ナンバーワンの代表チームを決める大会、アフリカネイションズカップ2023(AFCON)がコートジボワールにて開催されている。当初は昨年6月から7月にかけて開催される予定だったものの、雨期を考慮して開催期間が今年1月から2月に延期。このような背景から、現在は予選を勝ち抜いた24チームがコートジボワールの各地で熱戦を繰り広げている。
過去4度のAFCON優勝を誇り、FIFAワールドカップでも今や常連となったガーナ代表は、今大会でグループBに入った。14日に開催された第1節のカーボベルデ代表戦では、後半アディショナルタイムに痛恨の失点を喫し、1-2で敗北。続く18日開催のエジプト代表戦では、モハメド・クドゥス(ウェストハム/イングランド)の2得点で2度リードを奪いながら、最終的には2-2でタイムアップの笛が吹かれた。
そして、22日に開催された第3節モザンビーク代表戦は、ジョルダン・アイェウ(クリスタル・パレス/イングランド)が2度のPKを成功させ、2-0で後半アディショナルタイムに突入。しかし、ジェニー・カタモ(スポルティング/ポルトガル)にPKを決められると、直後にはコーナーキックからヘイニウド・マンダーヴァ(アトレティコ・マドリード/スペイン)にヘディングで同点弾を許し、試合終了間際の2失点で今大会初勝利を逃していた。
最終的に獲得した勝ち点が「2」となったガーナ代表は、グループCを3位を終えた。現時点でグループステージの全日程は終了していないものの、既に全グループの3位チームの中で上位4チームに入る可能性が消滅。2大会連続のグループステージ敗退という憂き目を見た。この結果を踏まえ、GFAはヒュートン監督の解任を決断していた。
現在65歳のヒュートン監督は、2003年から2005年にかけては母国のアイルランド代表でコーチングスタッフを務めたものの、同期間を除くとイングランドのクラブチームが活躍の場だった。これまでにトッテナムのアカデミー、ニューカッスル、ブライトンなどを監督として指揮。2022年よりコーチングスタッフとしてガーナ代表入りし、FIFAワールドカップカタール2022にも帯同。ガーナ代表が同大会をグループステージ敗退という成績で終えると、ナナ・オットー・アッド前監督の後任として、正式に指揮官に就任していた。
ヒュートン監督はAFCON予選こそチームを突破へ導いたものの、本大会では結果を残すことができず、約1年間というわずかな期間で監督の座を降りることとなった。指揮した国際Aマッチの試合数はわずか12試合で、成績は4勝4分4敗だった。
By サッカーキング編集部
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