今季、ドルトムントで12年目のシーズンを過ごすロイス [写真]=Getty Images
ドルトムントに所属する元ドイツ代表MFマルコ・ロイスが、今シーズン限りでクラブを離れる可能性が高まっているようだ。ドイツメディア『ビルト』やフランスメディア『フット・メルカート』が報じている。
現在34歳のロイスは2012年夏にボルシアMGからドルトムントへ完全移籍。アカデミー時代を過ごした“古巣”への復帰を果たしていた。以降はドルトムント一筋でプレーしており、今季で12年目に突入。加入後は負傷に悩まされる時期も短くはなかったが、コンディションが整っている場合には“攻撃の要”としてドルトムントを支え、現在までに公式戦通算415試合出場167ゴール126アシストを記録している。
そんなロイスについては、今年1月に入ってから『ビルト』など複数のメディアによって、今季限りでドルトムントを離れる可能性が報じられていた。今シーズン、ロイスはここまで公式戦通算28試合のピッチに立って6ゴール5アシストをマーク。ベンチを温める試合もないわけではないが、出場した試合での存在感は絶大で、エディン・テルジッチ監督からの信頼も厚い。だが、昨年4月に1年間延長した現行契約が今季限りで満了を迎えることで、フリーで古巣のボルシアMGへ復帰する可能性が取り沙汰されている。『ビルト』の情報によると、ボルシアMGは来夏の移籍市場におけるターゲットとして、経験豊富でリーダーシップを兼ね備えた攻撃的な選手の獲得を掲げているという。ロイスは間違いなくその条件に合致する選手だが、現時点で具体的な動きなどは報じられていない。
このような状況の中、今回はロイスにアメリカ方面からの熱視線が報じられた。『フット・メルカート』のサンティ・アウナ記者によると、ボルシアMGだけでなく、MLS(メジャーリーグ・サッカー)の複数クラブもロイスとの契約に関心を示しているようだ。MLSは欧州で活躍した名選手たちが“晩年”を過ごす傾向があるリーグで、インテル・マイアミはアルゼンチン代表FWリオネル・メッシやスペイン代表MFセルヒオ・ブスケツなど“元バルセロナ組”を集めていることでも話題となっている。
もちろん、ドルトムントとの契約延長の可能性も0ではないだろう。昨季、ロイスは足首のケガに悩まされながらも、最終的には公式戦通算31試合出場8ゴール8アシストを記録。シーズンが終わる最後の最後までバイエルンとブンデスリーガ優勝争いを演じたドルトムントを支えていた。1年間契約を延長する直前の昨年3月には、ドイツメディア『スカイスポーツ』と通して「ドルトムントでブンデスリーガのタイトルを勝ち獲ること。それが僕の夢なんだ」と“心のクラブ”への想いも明かしていた。
果たして、今季限りで契約が満了を迎えるロイスは、2024-25シーズンにどのクラブのユニフォームを身に纏っているのだろうか。今後の動向に注目だ。
By サッカーキング編集部
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