西村拓真(写真は横浜FM時代/2022シーズンのACL神戸戦) [写真]=Getty Images
セルヴェットに所属しているFW西村拓真が、10日に行われたスイス・スーパーリーグ第27節ローザンヌ・スポルト戦で今季公式戦2点目を記録した。
今年2月に横浜F・マリノスからセルヴェットへ期限付き移籍加入した西村は、25日に行われたスイス・スーパーリーグ第25節のヤングボーイズ戦(○1-0)で新天地デビュー。かつて鹿島アントラーズを率いたレネ・ヴァイラー監督の下、センターフォワードのポジションで起用され、71分までプレーしていた。続く同28日に行われたスイス・カップの準々決勝、スイス・プロモーションリーグ(3部)に身を置くSRドレモンとの一戦では、1点をリードして迎えた74分にスイスでの初ゴールを記録。ボックス右でパスを受けたところから、跨ぎフェイントで相手を振り切り、右足でニアサイドを撃ち抜いたゴールだった。
3日に行われたザンクト・ガレン戦(○2-0)では初のベンチスタートとなったものの、68分からプレーし、チームの勝利に貢献。続くヨーロッパカンファレンスリーグ(ECL)・ラウンド16ファーストレグのヴィクトリア・プルゼニ戦(0-0)では登録の関係もあってメンバー外となっていたが、同試合から中2日で開催されたローザンヌ・スポルト戦では先発に名を連ねた。
試合は25分にカウンターから失点を許し、1点を追いかける展開を強いられる。だが、31分にセットプレーからゴール前で混戦が生まれると、アレクシス・アントゥネスの放ったシュートが相手のハンドを誘い、セルヴェットがPKを獲得した。ここでキッカーを任された西村は、ゴール右上へ強烈な一撃を叩き込む。西村のセルヴェット移籍後公式戦2点目、そしてスイス・スーパーリーグでの嬉しい初ゴールは、チームにとって反撃の狼煙を上げる一発となった。
西村のPKで1点を返したセルヴェットは、その後試合を優勢に進めて多くのチャンスを作ったものの、なかなか逆転弾を挙げることはできない。それでも、終盤の81分に、西村と共にスタメン出場していた常本佳吾のパスを受けたジェレミー・ギルムノがボックス内で相手のファウルを貰い、土壇場でこの日2度目のPKが与えられた。このPKをエンゾ・クリヴェリが正面へ蹴り込み、セルヴェットが逆転に成功。その後セルヴェットは退場者を出したものの、後半アディショナルタイムにはセットプレーからクリヴェリが自身2点目を決め、最終的には3-1で勝利した。
今節は首位を走るヤングボーイズもバーゼルに5-1と大勝したため、両者の勝ち点差は「1」のまま。残るシーズン終盤戦では激しい優勝争いが繰り広げられると予想される。なお、センターフォワードの位置に入っていた西村は78分に途中交代。右サイドバックとしてプレーした常本はフル出場を果たした。
この後、セルヴェットは14日にECL・ラウンド16セカンドレグのヴィクトリア・プルゼニ戦に臨み、17日には次節のスイス・スーパーリーグでルツェルンとのアウェイゲームを戦う。
【スコア】
セルヴェット 3-1 ローザンヌ・スポルト
【得点者】
0-1 25分 シモーネ・パフンディ(ローザンヌ・スポルト)
1-1 34分 西村拓真(セルヴェット)
2-1 82分 エンゾ・クリヴェリ(セルヴェット)
3-1 90+5分 エンゾ・クリヴェリ(セルヴェット)
By サッカーキング編集部
サッカー総合情報サイト