シント・トロイデンを劇的勝利に導いた伊藤 [写真]=STVV
ジュピラー・プロ・リーグ(ベルギー1部)プレーオフ2 第2節が5日に行われ、メヘレンとシント・トロイデンが対戦した。
日本人選手6名が在籍するシント・トロイデンは、ジュピラー・プロ・リーグのレギュラーシーズンを9位でフィニッシュ。7位から12位までのチームで争うプレーオフ2に回り、5日の第2節で8位のメレヘンと対戦した。敵地『AFASスタディオン』で行われた一戦には、日本代表GK鈴木彩艶、同DF小川諒也、同MF藤田譲瑠チマ、U-22日本代表MF山本理仁が先発出場した。
シント・トロイデンは56分までに2点を先行される苦しい展開となったものの、58分に山本に代わって途中投入された日本代表MF伊藤涼太郎が一気に試合の流れを変える。67分、ボックス中央のスペースに侵入してパスを受けると、右足シュートをゴール左に決めて反撃の1点を奪う。その後、チームは76分にゴールを決めて同点に追いついた。
さらに、89分には劇的な展開が待っていた。伊藤が左コーナーキックの流れからこぼれ球を拾うと、中央方向に切り込んでバイタルエリア左から右足を一閃。強烈なシュートがゴール右下に突き刺さり、土壇場で逆転ゴールをねじ込んだ。
試合は3-2で終了。シント・トロイデンが鮮やかな逆転勝利を収め、今季初となる3連勝とプレーオフ連勝を飾った。途中出場から2ゴールを決めて見せた伊藤は、今季のレギュラーシーズンとプレーオフを合わせて通算6ゴールとした。
試合後、インタビューに応じた伊藤は「チームが良い状況とは言えなかった」と、途中投入された時の状況を説明。試合終了間際に叩き込んだ逆転ゴールについては「僕自身も攻撃の選手としてゴールを欲していた。チームメイトに感謝したいですし、ここまで駆けつけてくれたファンの人たちにも感謝したいと思います」と、アウェイの地までやってきて声援を送ったファンを称えた。また、今季の得点数を通算6ゴールに伸ばした点については「開幕前は15ゴールを掲げていた。まずは2桁に乗せられるように、ただ数字にこだわり過ぎずに次の試合もみんなで勝ち点3を取れればなと思います」と語った。
次節、メヘレンは13日にウェステルローとのホーム戦、シント・トロイデンは12日にスタンダール・リエージュとのホーム戦に臨む。
【スコア】
メヘレン 2-3 シント・トロイデン
【得点者】
1-0 45+5分 デイビット ベイツ(メヘレン)
2-0 56分 ノーマン・バセット(メヘレン)
2-1 67分 伊藤涼太郎(シント・トロイデン)
2-2 76分 アブバカリ・コイタ(シント・トロイデン)
2-3 89分 伊藤涼太郎(シント・トロイデン)
By サッカーキング編集部
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