ポルト戦に途中出場した守田英正(写真は昨年12月) [写真]=Getty Images
プリメイラ・リーガ第31節が28日に行われ、ポルトとスポルティングが対戦した。
ポルトガル屈指の名門クラブによる今シーズン2度目の直接対決。首位を快走するスポルティングは2-3で敗れた昨年12月のヴィトーリア戦以降リーグ戦で無敗を維持しており、直近では7連勝中と波に乗っている。一方の3位ポルトは直近5試合で2勝1分2敗とやや安定感を欠いており、現在は1試合消化の多い4位ブラガと全くの同勝ち点。トップ3の座を守るためにも勝利が欲しいところだ。スポルティングの日本代表MF守田英正はベンチスタートとなっている。
開始早々の7分に試合に均衡が破れる。スポルティングのバックパスに対してプレスを敢行し、GKフランコ・イスラエルのキックミスを誘うと、ルーズボールを拾ったフランシスコ・コンセイソンからぺぺーへ繋ぐ。ボックス内へスルーパスが送られると、これに抜け出したエヴァニウソンがネットを揺らし、ポルトが先制に成功した。
序盤でビハインドを負ったスポルティングはペドロ・ゴンサウヴェスやフランシスコ・トリンコンが積極的にボールに絡むも、なかなか決定機を作り出すことができない。対するポルトは33分、独力でボックス内へ持ち運んだエヴァニウソンが左足を振り抜いたが、強烈なシュートは枠の左へ。41分にはスポルティングのハイプレスを掻い潜り、マルティン・フェルナンデスが右サイドをドリブルで敵陣ボックス前まで侵入。中央へ横パスを送ると、抜群のファーストタッチでDFを交わしたぺぺーが右足でネットを揺らし、リードを2点に広げた。
流れを変えたいスポルティングは後半開始と同時にヴィクトル・ギェケレシュ、50分にエドゥアルド・クアレスマを投入。しかし、ボールは保持できるものの、人数をかけた攻撃を繰り出すことができず。ギェケレシュも積極的に左右のスペースへ流れて起点を作るが、決定機には繋げられない。61分にはヌーノ・サントスと守田もピッチへ送り込まれる。
65分、右CKを獲得したスポルティングはN・サントスのインスイングのボールに守田が頭で合わせたが、ヘディングシュートは相手選手がブロック。70分にはP・ゴンサウヴェスがボックス手前中央から強烈なミドルシュートを放ったが、GKディオゴ・コスタに難なくキャッチされた。ポルトは攻撃の機会こそ減ったものの、統率された守備で相手チームの攻撃を跳ね返し続ける。
スポルティングは87分、ロングフィードに抜け出したN・サントスのクロスにギェケレシュが頭で合わせて1点差に詰め寄る。さらにポルトのキックオフに対してプレスをかけると、インターセプトに成功したジェニー・カタモがボックス内右のマーカス・エドワーズへ展開。ゴール前への折り返しをギェケレシュが押し込み、あっという間に試合を振り出しに戻した。その直後には小競り合いに発展したM・エドワーズにレッドカードが提示される。
試合はこのまま2-2で終了し、両チームが勝ち点「1」を分け合う結果となった。次節は5月4日に行われ、ポルトはアウェイでシャヴェスと、スポルティングはホームでポルティモネンセと対戦する。
【得点者】
1-0 7分 エヴァニウソン(ポルト)
2-0 41分 ぺぺー(ポルト)
2-1 87分 ヴィクトル・ギェケレシュ(スポルティング)
2-2 88分 ヴィクトル・ギェケレシュ(スポルティング)
By サッカーキング編集部
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