カナダ代表に勝利したオランダ代表 [写真]=Getty Images
EURO2024本大会を控えるオランダ代表が6日、カナダ代表との国際親善試合を行った。
EURO2024予選でグループBに入ったオランダ代表は、フランス代表に連敗を喫したものの、6勝2分の2位で本大会行きの切符を獲得。EURO2024ではフランス代表、オーストリア代表、ポーランド代表と同居するグループDに組み込まれた。大会開幕が目前に迫るなか行われるカナダ代表との強化試合に、指揮官を務めるロナルド・クーマン監督はメンフィス・デパイやマタイス・デ・リフトらを先発に起用。フィルジル・ファン・ダイクやコーディ・ガクポなどはサブスタートとなっている。
一方、コパ・アメリカ2024を控えるカナダ代表は、本大会でアルゼンチン代表、ペルー代表、チリ代表とともにグループAへと所属。今回の一戦ではジョナサン・デイヴィッドやアルフォンソ・デイヴィスら主力選手をスタートからピッチに送り込み、開幕へ向けさらなるチームの成熟を狙う。
試合は、16分にオランダ代表がセットプレーから決定機を作り出す。敵陣左サイドでフリーキックを獲得し、キッカーを務めたデイリー・ブリントがインスイングのクロスを供給。鋭く落ちるボールに、ニアサイドへと飛び込んだジョルジニオ・ワイナルドゥムが頭で合わせたが、わずかにヘディングシュートは枠の左に外れた。
さらに、38分にはオランダ代表が最終ラインからボールを繋ぎ、味方とのワンツーからミッキー・ファン・デ・フェンが左サイドを突破。そのままダイレクトでクロスを送ると、ゴール正面のジェレミー・フリンポンがスルーを選択し、ワンテンポ遅れてボックス内に駆け上がってきたワイナルドゥムがシュートを放つ。しかし、GKの脇を通過したボールはゴールカバーに入ったDFにクリアされた。
対するカナダ代表は、45分にイスマエル・コネが送ったマイナスのパスから、サイル・ラリンがゴールを狙うが決め切れず。オランダ代表も、前半アディショナルタイムにスルーパスからDFラインの背後に抜け出したブライアン・ブロビーが、GKと1vs1の局面を迎えたものの、シュートは正面へと飛んでしまった。
すると、スコアレスで迎えた50分にオランダ代表がスコアを動かす。ボールを繋いでカナダ代表を押し込みながら、ピッチ中央で縦パスを受けたルチャレル・ヘールトライダが右サイドに展開。ジェレミー・フリンポンが右足でクロスを送ると、ゴール前に走り込んできたメンフィスがワンタッチでネットを揺らし、オランダ代表が先制に成功した。
勢いに乗るオランダ代表は、57分にセンターバックのデ・リフトが縦パスを差し込み、ハーフライン付近でボールを受けたワイナルドゥムが右サイドにスルーパス。裏へと抜け出したフリンポンのクロスはA・デイヴィスにブロックされるが、こぼれ球を自ら拾ってゴールに沈め、大きな追加点をマークした。
63分には、ボックス右角でパスを受けたドニエル・マレンが縦突破。カナダ代表のゴール前にクロスを送ると、相手のクリアをイェルディ・スハウテンがダイレクトで叩き込み、GKの弾いたボールをボウト・ベグホルストが詰めて3点目を獲得する。
以降は、83分に途中出場のファン・ダイクが4点目を決め、そのまま試合は終了。カナダ代表を4-0と圧倒したオランダ代表が、見事な完勝を収めている。この後、オランダ代表は10日にアイスランド代表との国際親善試合を予定。一方、カナダ代表は9日にフランス代表との対戦に臨む。
【得点者】
1-0 50分 メンフィス・デパイ(オランダ代表)
2-0 57分 ジェレミー・フリンポン(オランダ代表)
3-0 63分 ボウト・ベグホルスト(オランダ代表)
4-0 83分 フィルジル・ファン・ダイク(オランダ代表)
By サッカーキング編集部
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