2ゴールを挙げたC・ロナウド(右)[写真]=Getty Images
EURO2024本大会を控えるポルトガル代表が11日、アイルランド代表との国際親善試合を行った。
EURO2024予選でグループJに入ったポルトガル代表は、10戦全勝と圧巻の成績を残し、今予選参加チーム唯一の全勝を達成。本大会へ向けてチームの成熟を狙う同国代表は、4日にフィンランド代表(4-2○)、8日にクロアチア代表(1-2●)と2つの強化試合を戦っており、今回のアイルランド代表戦を経て18日にチェコ代表とのEURO2024初戦を迎える。
予選で惜しくも敗退となったアイルランド代表との一戦に、ポルトガル代表を率いるロベルト・マルティネス監督は、クリスティアーノ・ロナウドやブルーノ・フェルナンデスなどを先発に起用。ディオゴ・ジョッタやベルナルド・シルヴァはベンチスタートとなった。
試合は、18分にポルトガル代表が決定機を作り出す。DFラインからボールを繋いで前進し、右サイドで組み立てに参加したC・ロナウドがスルーパスを供給。ボックス内に抜け出したディオゴ・ダロトが横パスを送り、ジョアン・フェリックスがダイレクトでゴールを狙ったが、アイルランド代表のGKクィービーン・ケレハーのビッグセーブによって防がれてしまった。
しかし、このチャンスによって得たコーナーキックから、ポルトガル代表が鮮やかにスコアを動かす。キッカーを務めたジョアン・カンセロが素早いリスタートを選択し、B・フェルナンデスがペナルティエリア内のJ・フェリックスに鋭いパスを送る。ターンから左足で放ったシュートは、低くコントロールされながらゴールに吸い込まれ、ポルトガル代表が先制に成功した。
勢いに乗るポルトガル代表は、21分にC・ロナウドが相手のハンドを誘ってフリーキックを獲得。そのまま自身がキッカーの位置に向かうと、ボックス正面から思い切り良く右足を振り抜く。壁へと当たってゴールに飛ぶシュートに、GKケレハーは逆をつかれたが、鋭く落ちるボールは右ポストに直撃。惜しくも得点には至らなかった。
そんななか、50分にポルトガル代表のダニーロ・ペレイラがハーフライン付近でボールを奪取。中盤でパスを受けたルベン・ネヴェスが右サイドに展開し、ボックス右角にポジションを取ったC・ロナウドへとボールが渡る。シザースからカットインしてマーカーのタイミングを外し、左足で放たれた豪快なミドルシュートはゴールに一直線。エースによる圧巻の一撃で、ポルトガル代表が大きな追加点を奪った。
さらに、60分には途中出場のジョッタがドリブルで左サイドを突破。一度は相手のプレスによってボールを失うが奪い返し、そのままボックスに持ち運んで横パスを送る。ボールの先に待ち受けていたC・ロナウドがダイレクトで合わせると、左足で狙ったシュートがネットを揺らし、ポルトガル代表がリードを2点に広げた。
その後も、アイルランド代表を攻め続けたポルトガル代表だったが、結局そのまま試合は3-0で終了。EURO2024開幕前最後の親善試合を勝利で飾った。ポルトガル代表は18日に本大会初戦となるチェコ代表戦に臨む。
【得点者】
1-0 18分 ジョアン・フェリックス(ポルトガル代表)
2-0 50分 クリスティアーノ・ロナウド(ポルトガル代表)
3-0 60分 クリスティアーノ・ロナウド(ポルトガル代表)
By サッカーキング編集部
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