EURO初戦に向けた胸中を明かしたDFザバルニー [写真]=Getty Images
ウクライナ代表のDFイリア・ザバルニー(ボーンマス/イングランド)が、ルーマニア戦に向けた前日会見に出席した。16日、公式サイト『UEFA.com』が伝えている。
2022年2月に始まったロシアによるウクライナ侵攻は、2年以上経った今もなお終戦の目処が立っておらず、ウクライナ東部を中心に戦火の爪痕は増えるばかり。そんな現状における“希望”なのが、目下に行われているEURO2024に出場するウクライナ代表だ。GKアンドリー・ルニン(レアル・マドリード/スペイン)やFWミハイロ・ムドリク(チェルシー/イングランド)、FWアルテム・ドフビク(ジローナ/スペイン)と錚々たるメンバーが揃っており、快進撃が期待されている。
16日に行われた前日会見に出席したのは、ボーンマスに所属する21歳のCBイリア・ザバルニーだ。フル代表デビューは2020年で、EUROに出場するのも2度目。すでに国際大会の経験も豊富な同選手は「僕自身は2度目のEURO。ウクライナを代表して出場できることは光栄なことで、大きな責任を感じている」としつつ、「この試合に勝たなければならない。とにかく勝つ必要があるんだ! その重要性はみんなが理解しているだろう。チームは自信を持ち、試合に集中するだけ。僕たちはルーマニア代表にリスペクトを払っているし、彼らが非常に優れたチームであることは、ここにいることが証明している。クオリティの高い選手がいるから、僕たちは十分に準備しないとね」と意気込みを示した。
また、愛する母国に思いを巡らしたザバルニーは「僕たちにとって、とても感動的な瞬間になるに違いない。スタジアムに掲げられるウクライナ国旗を見て、母国の現状を思い浮かべれば、それはとても言葉では表現できないもの。毎日が大変なんだ。キックオフ前はエモーショナルな感情に包まれるだろうけど、明日は冷静さを保ち、100パーセントの力を出し切る必要がある」と胸中を明かしている。
今大会に懸ける思いが並々ならぬウクライナ代表は、どのような戦いを見せてくれるのだろうか。
By サッカーキング編集部
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