決勝ゴールを決めたウクライナ代表FWロマン・ヤレムチュク[写真]=Getty Images
EURO2024・グループE第2節が21日に行われ、スロバキア代表とウクライナ代表が対戦した。
3大会連続のEURO出場となったスロバキア代表は17日に行われたグループE第1節でベルギー代表と対戦し1-0で勝利。立ち上がりの7分にFWイヴァン・シュランツが先制点を挙げると、その後はゴールネットを2度揺らされたものの、VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)により取り消されるなど、何とか逃げ切りに成功し、FIFAランキング3位のグループ最大の強敵から金星を挙げた。そんなスロバキア代表はベルギー代表戦と同じメンバーをスタメンに並べた。
一方のウクライナ代表は17日に行われた第1節でルーマニア代表と対戦。序盤からボール保持率を高め主導権を握ったウクライナ代表だったが、29分に自陣でのミスから強烈なミドルシュートを叩き込まれ先制点を献上。後半立ち上がりの53分に再びミドルシュートで追加点を与えると、わずか4分後にも失点を喫し、その後の反撃も及ばず0-3で敗れた。何としても勝ち点「3」が欲しいこの試合で、今季レアル・マドリードで活躍したGKアンドリー・ルニンがスタメンから外れる一方、アーセナル所属のDFオレクサンドル・ジンチェンコや、今季ラ・リーガ得点王に輝いたジローナ所属のFWアルテム・ドフビクなどがスタメン出場した。
試合は立ち上がり、両チームともに前線からの積極的な守備からの鋭いカウンターで一進一退の展開を見せるなか、徐々にスロバキア代表がウクライナ代表ゴールに迫る回数を増やしていった。
すると17分、スロバキア代表が先制に成功する。左サイドから素早いスローインを入れると、それに反応したFWルカーシュ・ハラスリンが裏に抜け出し、体勢を崩しながら右足で浮き球のセンタリング。そのボールをFWイヴァン・シュランツが相手DFの上からゴールに叩き込んだ。
一方のウクライナ代表は28分、裏に抜け出したドフビクが鋭いシュートを放つ。これは相手DFに防がれてしまったが、ここからウクライナ代表は勢いを持って攻めるようになり、ゴールを予感させる攻撃を繰り返し見せるようになった。
しかしながら、スロバキア代表は体を張った守備でゴールを許さず、1-0のスコアのままハーフタイムを迎えることになった。
後半に入っても両チームともにインテンシティの高いプレーを見せていたなか54分、ウクライナ代表が同点に追いつく。ペナルティエリアの左サイドでタメを作り、後ろから走り込んできたジンチェンコがグラウンダーのボールを送ると、待ち構えていたMFミコラ・シャパレンコが左足でボールをゴール左隅に蹴り込んだ。
その後、同点に追いついた勢いをもって攻め続けるウクライナ代表が、ポストを叩くシュートを放つなど、試合を押し気味に進めると、80分、ついに逆転に成功する。後ろからペナルティエリアに向かって縦に蹴り込まれた浮き球をロマン・ヤレムチュクが右足を上げながらトラップ。そして、そのボールが地面についた瞬間に、右足でボールをゴールに流し込んだ。
その後、スロバキア代表が同点を目指して果敢に攻撃するも、得点は生まれず。そのまま1-2でウクライナ代表が勝利した。この結果、両者ともにグループステージの勝ち点を「3」とし、決勝トーナメント進出をかけて最終節を戦うことになった。
なお、グループE第2節のもう1試合、ベルギー代表対ルーマニア代表は日本時間22日28時から行われる。最終節は26日に行われ、スロバキア代表はルーマニア代表と、ウクライナ代表はベルギー代表と対戦する。
【得点者】
1-0 17分 イヴァン・シュランツ(スロバキア代表)
1-1 54分 ミコラ・シャパレンコ(ウクライナ代表)
1-2 80分 ロマン・ヤレムチュク(ウクライナ代表)
By サッカーキング編集部
サッカー総合情報サイト