Jリーグ復帰の可能性が報じられた川辺駿(画像は昨年6月) [写真]=兼子愼一郎
スタンダール・リエージュに所属する日本代表MF川辺駿に退団の可能性が浮上しているようだ。29日、ベルギーメディア『Voetbal Belgie』が伝えている。
1995年9月8日生まれで現在28歳の川辺はサンフレッチェ広島の下部組織出身で、2013年にトップチーム昇格を果たした。ジュビロ磐田へのレンタル移籍を経験しつつ、公式戦通算151試合に出場すると、2021年夏にはスイスのグラスホッパーへ完全移籍。翌年1月にはウルヴァーハンプトンへ加入したものの、出場機会を得ることはできず、昨年夏にスタンダール・リエージュへ活躍の場を移した。
迎えた2023-24シーズンは中盤の主軸として公式戦通算37試合に出場し、7ゴール9アシストをマーク。チームはジュピラー・プロ・リーグのレギュラーシーズンで10位という成績に留まったが、川辺自身は初挑戦の舞台で存在感を放った。
そんな川辺だが、2027年6月末の契約満了を待たずして今夏にスタンダール・リエージュを退団する可能性が高いようだ。報道によると、同選手は約3年ぶりとなるJリーグ復帰を希望しており、クラブの理事会に移籍への協力要請を出したとのこと。財政問題を抱え、多額の資金を必要としているクラブもこの申し出を受け入れる見込みで、今夏の退団は既定路線となっているようだ。
なお、川辺に対しては古巣の広島が具体的な関心を寄せており、移籍金として300万ユーロ(約5億円)を提示する可能性があるという。仮に同選手の復帰が実現すれば、就任3年目のミヒャエル・スキッベ監督の下で上位争いを繰り広げている広島にとっては大きな補強となるだろう。日本代表でも通算6キャップを誇る28歳の去就に注目が集まる。
By サッカーキング編集部
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