今年1月、『ザ・ベストFIFAフットボールアウォーズ』に姿を見せていたマケレレ氏 [写真]=Getty Images
ギリシャ・スーパーリーグ(ギリシャ1部リーグ)のアステラス・トリポリスは13日、クロード・マケレレ氏を新監督として迎え入れたことを正式に発表した。
マケレレ氏を支えるコーチングスタッフとして、トッテナムなどイングランド国内での指導経験が豊富なナイジェル・ギブス氏、フランス国内を中心にフィットネスコーチを務めてきたラファエル・フェーヴル氏の入閣も併せて伝えられた。
なお、フランスメディア『レキップ』によると、マケレレ監督の契約期間は2024-25シーズン終了時までのおよそ1年間で、単年契約だという。
2024-25シーズンのギリシャ・スーパーリーグは既に開幕しており、アステラス・トリポリスは第3節終了時点で1勝1分1敗という成績を記録。現在は5位につけている。だが、クラブは第3節が終了した直後の今月3日、セルビア人指揮官のミラン・ラスタヴァツ前監督との契約解除を発表。監督の座が空席となったなか、インターナショナルマッチウィークに突入していたが、フランスサッカー界を代表する1人でもあるマケレレ氏を招へいすることが決まった。なお、16日にはマケレレ氏の就任に際する記者会見が予定されているという。
現在51歳のマケレレ氏は現役時代、レアル・マドリード、チェルシー、パリ・サンジェルマン(PSG)など国内外の複数クラブで活躍。レアル・マドリード時代には、“銀河系軍団”と謳われた攻撃特化型のチームにおいて、欠かせないハードワーカーに君臨した。決して派手ではないスタイルだったが、陰からチームを支え、2000-01シーズンのラ・リーガ制覇や2001-02シーズンのチャンピオンズリーグ(CL)優勝など、数々のタイトル獲得に貢献。ベテランとなってから加入したチェルシーでも、主力としてプレミアリーグ初優勝を含む2連覇を経験した。フランス代表としても国際Aマッチ通算71試合出場を記録。FIFAワールドカップ、EUROともに2大会連続で出場した。
現役引退後は指導者に転身し、現役生活のラストイヤーを過ごしたPSGでアシスタントコーチに就任。カルロ・アンチェロッティ監督(現:レアル・マドリード)やローラン・ブラン監督(現:アル・イテハド)の下で経験を積んだ。2014-15シーズンにバスティアで自身初の監督に就任すると、以降はモナコでテクニカルダイレクター、スウォンジーでアシスタントコーチを歴任し、2017-18シーズン途中からは再び監督としてオイペンで指揮を執る。2018-19シーズン限りで退任した後は、古巣のチェルシーでアカデミー部門の個人コーチおよびテクニカルアドバイザーとして活動。その傍ら、国内では解説者としても活躍していた。
監督してはこれまで公式戦通算83試合を指揮した経験を持つマケレレ氏。自身3クラブ目として、アステラス・トリポリスを率いる決断を下した。
By サッカーキング編集部
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