フェネルバフチェを率いるモウリーニョ監督 [写真]=Getty Images
フェネルバフチェを率いるジョゼ・モウリーニョ監督に合計4試合の出場停止と罰金処分が下されたようだ。27日、イギリスメディア『BBC』が伝えている。
2位フェネルバフチェは24日に行われたスュペル・リグ(トルコ1部)第25節で首位ガラタサライとのクタラララス・デルビ(イスタンブール・ダービー)に臨み、0-0のドローに終わった。
大きな問題となっているのは試合後に行われた記者会見でのモウリーニョ監督の発言で、ガラタサライベンチが判定に対して「猿のように飛び跳ねていた」とコメント。また、主審は両クラブの要望によって外国人審判であるスロベニア人のスラヴコ・ヴィンチッチ氏が主審を担当し、同主審にモウリーニョ監督は感謝を口にしたが、トルコ人審判の第4審判には「もしあなたが主審だったら、この試合は大惨事になっていただろう」などと伝えていたことを明かしていた。
これらの発言を受けたガラタサライはモウリーニョ監督が人種差別的発言をしたとして刑事訴訟を起こす意向を表明。一方、フェネルバフチェは「意図的に文脈から完全に外され、誤解を招くような形で歪曲されている」とガラタサライの主張を真っ向から反論し、逆告訴する声明を発表しており、大きな騒動となっていた。
そんななか、トルコサッカー連盟(TFF)は27日、「トルコ人審判に対する侮辱的で攻撃的な発言」と「トルコサッカー界とトルコ人審判全員に対する侮辱的で攻撃的な発言でトルコサッカーを混乱と無秩序だと非難した」ことなどを理由にモウリーニョ監督に処分を下すことを発表した。
これに伴い、モウリーニョ監督はドレッシングルームとベンチへの2試合の立ち入り禁止処分と、11万7000トルコリラ(約48万円)の罰金処分が下されたほか、スポーツマンシップに反する行為としてさらに2試合のベンチ入り禁止処分と、150万トルコリラ(約615万円)の罰金処分も下されている。
そして、TFFは「相手チームのメンバーに対して使用された発言は、スポーツ倫理とフェアプレーの概念に反し、スポーツにおける暴力や無秩序を助長する表現を含み、社会を分裂させる分離主義的で、ファンの事件を引き起こす可能性がある」と声明を発表している。
なお、フェネルバフチェの役員は『BBC』に対して、モウリーニョ監督に下された処分に異議申し立てをすると明らかにしていることも伝えられている。
By サッカーキング編集部
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