代表復帰を果たしたGKクルトワ [写真]=Getty Images
ベルギー代表に復帰を果たしたGKティボー・クルトワ(レアル・マドリード)が、約2年もの間代表を離れていた事情を説明した。18日、イギリスメディア『BBC』が伝えている。
現在32歳のクルトワは2011年11月にベルギー代表デビューを果たして以降、通算102試合に出場している。しかし、ドメニコ・テデスコ前監督との確執から招集を辞退していたことにより、同代表で最後にプレーしたのは2023年6月17日のオーストリア代表戦となっていたが、テデスコ前監督が解任され、今年1月にリュディ・ガルシア新監督が就任したことを受け、約2年ぶりにベルギー代表に復帰を果たしている。
それでも、クルトワが不在だった間に守護神を務めていたGKクーン・カステールス(アル・カーディシーヤ)が「クルトワが代表に復帰するかどうかを自分で決められるのは、少し奇妙なことだと思う。そして、サッカー協会が考えを変え、何もなかったかのようにレッドカーペットを敷き、両手を広げて彼を歓迎することも奇妙だ。これは彼の問題ではなく、サッカー協会の問題だ。僕がスポーツチームや組織にとって相応しいと考える基準や価値観に合わない」として代表からの引退を表明する事態になるなど、クルトワが復帰を果たしたことに不満の声も上がっている。
このような状況のなか、UEFAネーションズリーグ(UNL)・昇降格プレーオフのウクライナ代表戦への出場が予想されているクルトワは、テデスコ前監督との不和はもっとうまく対処できたはずだったことを認めつつ、代表選手たちには時間をかけて事情を説明したことを明かした。
「誤解や半分しか真実ではない話が多かったから、何が起こったのかを説明することができた。チームメイトは質問することもできた。すべてを話し合うことができてホッとしている。すべてが明確になり、今は前を向いている。自分がミスを犯したことはわかっている。当時、僕は精神的に100パーセントプレーする準備ができていなかった」
「長いシーズンの後、衝動的な反応をすることはあるが、それは賢明ではなく、チームとサポーターにとっても最善のことではなかった。(ベルギー)サッカー協会はその後、もっとうまく対処できたはずだと今でも思っているが、僕はひざに重傷を負ってしまった。いずれにしても欧州選手権でプレーする準備はできていなかった。監督との関係が崩れると、また難しくなる」
さらに、100キャップを達成した後の初のホームゲームでキャプテンとなるはずだったものの、その際のトレーニングキャンプでキャプテンの座を逃したことでキャンプを離れたとの報道もされていたが、クルトワはこれが事実ではないことを強調した。
「キャプテンの腕章をもらえなかったため、僕が去ったと多くの記事で書かれたが、それは事実ではない。それが最大の誤報だ。当時、ファンにとっては辛いことだったと理解している。彼らが再び僕を受け入れてくれることを願っている。簡単ではないとわかっているけど、彼らがチームを応援してくれることを願っている」
By サッカーキング編集部
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