ベネズエラ戦でベンチに入ったものの、スアレスに出場資格はなかった [写真]=LatinContent/Getty Images
コパ・アメリカ センテナリオ USA 2016のグループステージ第2戦が9日に行われ、ウルグアイ代表とベネズエラ代表が対戦。ウルグアイは0-1と敗れ、開幕2連敗でグループステージ敗退が決まった。
同試合でベンチに座りながらも出場機会を得られなかったのが、ウルグアイ代表FWルイス・スアレス(バルセロナ)。イギリス紙『デイリーメール』によると、同選手はベネズエラ戦のメンバーリストに“負傷者”として記載され、出場登録をされていなかった。しかし、スアレス本人には登録外であることが告げられていなかった模様だ。
ウルグアイ代表は同試合、36分に先制されて1点を追う展開を強いられた。自身に出場資格がないことを知らないスアレスは、戦況を見守りながらウオーミングアップを実施。同紙は「(出場機会がない)彼が準備をしていたのは、会場のファンを盛り上げ、ベネズエラの守備陣に精神的なプレッシャーをかけるためだと思われた。しかし、その後のスアレスの反応を見ると、彼は純粋にピッチに立つチャンスが来ると思っていたようだ」と記している。
試合終盤に突入してもビハインドを負ったままのウルグアイ代表は80分、3人目の交代カードを切った。するとスアレスの怒りが爆発。ベンチを殴打し、オスカル・タバレス監督に罵声を浴びせた。スペイン紙『マルカ』によれば、交代枠を使い切ったことで自身が出場する可能性がなくなったために激怒したと伝えられている。一方、『デイリーメール』は、スアレスが出場資格を持たないことをようやく知らされて激昂したのではないかと報じている。いずれにせよ、スアレスが事前に出場登録について告げられず、同試合に出場する気持ちを持ってベンチに入っていたことは間違いないようだ。
優勝候補に挙げられていたウルグアイ代表だが、2連敗で早々と敗退が決まった。復帰に向けて懸命に調整を続けてきたスアレスは、後味の悪い形で敗戦を見届けることとなってしまった。
By サッカーキング編集部
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