コパ・アメリカ敗退が決まったブラジル。ドゥンガ監督(左)への批判殺到は必至か [写真]=LatinContent/Getty Images
コパ・アメリカ センテナリオ USA 2016のグループステージ第3戦が12日に行われ、ブラジル代表とペルー代表が対戦した。ブラジル代表は0-1と敗れ、1勝1分け1敗の勝ち点4でグループ3位が決定。1987年大会以来、29年ぶりのグループステージ敗退となった。
1975年のコパ・アメリカ以来、41年ぶりにペルー代表に敗れたブラジル代表。まさかの敗退決定を受け、ブラジルメディア『グローボ』は同試合のマッチレポートで同代表を酷評した。
ペルー代表の決勝点となったラウール・ルイディアス(ウニベルシタリオ)のゴールは手で押し込まれたように見えるもので、ブラジル代表にとっては不運だった。だが『グローボ』は「ルイディアスの“ハンド・ゴール”は大きな痛手になったのかもしれないが、それ以前にブラジル代表はグループステージを突破する資格を持っていなかった」と、不甲斐ない戦いに終始した自国の代表チームを酷評。戦況が綴られたマッチレポートにも厳しい言葉が並んだ。
0-0で終わった前半については「攻撃に移る能力がなかった。高い位置で良いパス交換をしても、ルーカス・リマとウィリアン、(フィリペ)コウチーニョがミスをした」などと綴られ、後半に関しては「ブラジルはレナト・アウグスト頼みの攻撃を仕掛けたが、選手間の距離が非常に遠かった。ドゥンガ(監督)が期待をかけたルーカス・リマは良くなかった。ウィリアンもそうだ。そのうえ、ドゥンガが(交代策に)動くタイミングも遅かった」と厳しい評価が並んだ。
そして「相手に対して優位に立つことも、負荷を強いることもなく、攻撃を仕掛けたわけでもない。ブラジルはこんなチームではなかったはずだ。しかし正確に言えば、ここ数年のブラジルはそうなのかもしれない」と、“本来、あるべき姿”を失った代表チームへの苛立ちと悲しみが滲む文章で、同レポートは締めくくられている。
By サッカーキング編集部
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