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7失点完敗の腹いせ? メキシコサポが今度はチリ代表GKに差別的チャント

2016.06.24

バルセロナに所属するチリ代表GKブラボ [写真]=Getty Images

 22日、イリノイ州シカゴのソルジャー・フィールドでコパ・アメリカ センテナリオ USA 2016準決勝、チリ代表対コロンビア代表の一戦が行われた。

 突然の雷雨で2時間半も中断するなど、過酷な戦いを強いられる中、チリが2-0でコロンビアを退けて決勝進出を決めたこの試合で、一つの問題が起こっていた。メキシコ紙『レコルド』の電子版が報じている。

 問題のシーンはチリ代表GKクラウディオ・ブラボがゴールキックを蹴る際に起こった。観客席から「プート!」のチャントが沸き起こったのだ。

 これはメキシコ人サポーターが相手チームのGKにプレッシャーを与えるためのチャントで、「男娼」を意味するため、今大会では大会組織委員会や南米サッカー連盟(CONMEBOL)、北中米カリブ海サッカー連盟(CONCACAF)が幾度となく自粛を呼びかけてきた。

 準々決勝でメキシコがチリに勝利していればこの試合に出場する可能性があったため、多くのメキシコ人サポーターがチケットを購入して試合を観戦していた。そのため、準々決勝にて0-7で敗れた腹いせに、チリの守護神であるブラボにチャントを浴びせかけたと思われる。

 大会期間中、メキシコ国内では「プート!」の代わりに「トランプ!」と叫ぶよう呼びかけるキャンペーンも行われていた。「トランプ」とは、メキシコに対して過激発言を繰り広げるアメリカ大統領候補、ドナルド・トランプ氏のこと。しかし、サポーターの間で長らく続けられてきた伝統を変えるのは難しいようだ。

By サッカーキング編集部

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