コパ・アメリカ センテナリオ USA 2016を制したチリ代表 [写真]=LatinContent/Getty Images
コパ・アメリカ センテナリオ USA 2016決勝が26日に行われ、アルゼンチン代表とチリ代表が対戦した。
両国は昨年のコパ・アメリカ2015でも激突し、PK戦の末にチリが初優勝を果たした。今大会ではグループステージ初戦で対戦し、アルゼンチンが2-1と勝利。その後、互いに好調を維持してファイナルまで勝ち進んで、再戦を果たすこととなった。
前回大会のリベンジと、ウルグアイ代表に並ぶ最多15回目の優勝を目指すアルゼンチンは、グループステージ第2節のパナマ代表戦で負傷していたMFアンヘル・ディ・マリアが復帰。GKセルヒオ・ロメロ、最終ラインはガブリエル・メルカド、ニコラス・オタメンディ、ラミロ・フネス・モリ、マルコス・ロホが入り、中盤にハビエル・マスチェラーノ、エベル・バネガ、ルーカス・ビリア、最前線にリオネル・メッシ、ゴンサロ・イグアイン。ディ・マリアが並んだ。
一方、連覇を狙うチリは出場停止で準決勝を欠場したMFアルトゥーロ・ビダルが先発に名を連ね、GKクラウディオ・ブラボ、最終ラインにマウリシオ・イスラ、ガリー・メデル、ゴンサロ・ハラ、ジャン・ボセジュール、中盤はマルセロ・ディアス、チャルレス・アランギス、ビダル、前線にホセ・ペドロ・フエンサリダ、エドゥアルド・バルガス、アレクシス・サンチェスの11人が起用された。
開始15秒、アルゼンチンは敵陣でボールを奪うとエリア手前中央からバネガが右足で狙ったが、このシュートは枠の左に逸れた。
その後は互いに球際に激しく、なかなかシュートチャンスを作らせない時間が続いたが、21分にアルゼンチンが決定機を作る。最終ラインでパスを繋ぐチリに対してプレッシャーをかけると、メデルがコントロールミスしたところをイグアインが奪ってGKと一対一となる。しかし右足のループで狙ったシュートはわずかにゴール左に外れた。
ピンチを凌いだチリだったが28分、ドリブルを仕掛けたメッシに対してファールを犯したディアスがこの日2枚目のイエローカードで退場となってしまう。ところが43分、今度はアルゼンチンのDFロホがビダルに対して危険なスライディングタックルを見舞い、主審はレッドカードを提示。アルゼンチンも10人での戦いを強いられることとなった。
試合はこのまま0-0で前半を折り返す。
後半に入り57分、チリは左からのクロスがこぼれたところをイスラが拾い、ワントラップから右足ハーフボレーで狙ったが、ここは枠の左へ逸れた。このプレーの直後、アルゼンチンはディ・マリアに代えてマティアス・クラネビッテルを投入した。
なかなかチャンスが作れないアルゼンチンは70分、イグアインに代えてセルヒオ・アグエロをピッチへ送り出し、状況の打開を図る。
終盤に差し掛かった84分、アルゼンチンはメッシからのパスでエリア内右に抜け出したアグエロが好機を迎えたが、右足で放ったシュートは大きく枠の上に外れた。
結局90分間で得点が生まれることはなく、試合は1年前の決勝と同様、0-0のまま延長戦へ突入する。
延長戦で先にチャンスを作ったのはチリ。99分、左サイドからカウンターを仕掛けると、エドソン・プッチの浮き玉のパスをエリア内中央のバルガスがヘディングで狙ったが、ここはGKにキャッチされた。一方のアルゼンチンも100分、敵陣中央からのFKをメッシがゴール前に送ると、アグエロが頭で合わせる。山なりのボールは枠の左上を捉えたが、GKクラウディオ・ブラボが好セーブで弾き出し、ゴールを許さない。
延長後半に入り111分、アルゼンチンはバネガに代えてエリク・ラメラを投入。直後の115分、エリア手前正面でFKを得ると、メッシが左足で直接狙ったが、シュートは壁に当たって枠の上へ飛んだ。このまま120分を戦っても決着がつくことはなく、勝敗はまたしてもPK戦に委ねられることとなった。
PK戦ではチリの1人目ビダルとアルゼンチンの1人目メッシがそれぞれ失敗。その後、アルゼンチンの4人目ビリアのキックをGKクラウディオ・ブラボがストップすると、チリの5人目フランシスコ・シルバが決めて、4-2で勝負あり。チリが昨年に続き2年連続2度目のコパ・アメリカ制覇を成し遂げた。
【スコア】
アルゼンチン代表 0-0(PK:2-4) チリ代表
By サッカーキング編集部
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