[写真]=Getty Images
2006年から代表チームを率いる名将オスカル・タバレスの下、一貫したスタイルを持ち続けていることは大きな強み。全選手が「不屈のウルグアイ魂」を意味する“ガーラ・チャルーア”を持ち、ハードに戦うスタイルは不変で、今大会も対戦相手を大いに苦しめるだろう。
ルイス・スアレスとエディンソン・カバーニの南米最強2トップ、守備陣を統率するディエゴ・ゴディンをはじめ、ベスト8に進出したロシア・ワールドカップのメンバーが引き続き主力を務め、チーム力は折り紙付き。攻守に安定感抜群のチームで南米制覇を目指す。
写真=Getty Images
*カッコ内は現所属クラブ
ルイス・スアレス(バルセロナ/スペイン)
代表歴代最多の55ゴールを誇る絶対的エースにして、前線からの守備にも積極的なウルグアイ魂の体現者。今季終盤に手術を受けた右膝の状態が心配されるものの、8日の親善試合パナマ戦で復帰し、ゴールも決めており心配は無用のようだ。
エディンソン・カバーニ(パリ・サンジェルマン/フランス)
今季はクラブでケガが多かったものの、それでもリーグ・アン21試合で18ゴールは立派のひと言。卓越した決定力の高さはもちろん、盟友スアレスとのコンビネーションも円熟の域に。今大会もウルグアイの攻撃をリードする存在だ。
ルーカス・トレイラ(アーセナル/イングランド)
ロシアW杯でクリスティアーノ・ロナウドをマンマークで潰して一躍名を挙げ、今季から参戦したプレミアリーグでも粘り強いボール奪取と豊富なスタミナを披露し、スターの仲間入り。正確かつ強烈なキックも魅力だ。
ロドリゴ・ベンタンクール(ユヴェントス/イタリア)
大きく若返りが進んでいるウルグアイの中盤を象徴する存在。まだ21歳ながら、落ち着き払ったゲームメーク術や相手のいなし方はベテランのそれ。エレガントさに加え、守備をハードにこなす姿勢も光る次期ブレーク候補だ。
ナイタン・ナンデス(ボカ/アルゼンチン)
常に魂のこもったプレーを見せ、攻守両面でタフに体を張れる男で、「ウルグアイのマスチェラーノ」と呼ばれる。ロシアW杯で5試合に出場して代表レギュラーの座を確固たるものにし、今大会ではさらなる飛躍を目指す。
マティアス・ベシーノ(インテル/イタリア)
豊富な運動量とスピードを武器に、中盤の底でピンチの芽を摘み取る“縁の下の力持ち”。基本的には守備の人で汚れ役を担うことが多いが、所属するインテルでは随所で効果的な飛び出しから貴重なゴールを奪う場面も多々。
ディエゴ・ゴディン(アトレティコ・マドリード/スペイン)
絶対的な統率力、相手のエースを封殺するハードマーク、抜群のジャンプ力から放たれるヘディングと、センターバックに必要なすべてを持ち合わせた南米屈指のDF。ウルグアイの闘将は、今大会もチームリーダーとして君臨。
ホセ・ヒメネス(アトレティコ・マドリード/スペイン)
カバーリングのセンスに長け、アトレティコ・マドリーと代表で長らくデュオを組んできたゴディンとのセンターバック・コンビはまさに鉄壁。ゴディンの後継者であり、同時に良きパートナーでもある守備の要だ。
オスカル・タバレス監督
御歳72歳の重鎮で、ウルグアイ代表の指揮は1988〜90年の第1期、2006年からの第2期を合わせて足掛け16年にも及び、W杯は4度経験しており、コパ・アメリカは今回がなんと6度目となる。
文=寺沢薫