[写真]=Getty Images
長らくチームを率いてきたホセ・ペケルマン監督が、ベスト16進出を果たしたロシア・ワールドカップ後にコロンビア代表監督を退任。今年2月よりカルロス・ケイロス監督の下で、“ロス・カフェテロス”は再スタートを切った。
新チームは2022年のカタールW杯を目指して船出をしたばかりで、今回のコパ・アメリカはグループの骨格を作るための場となるが、それでもハメス・ロドリゲスを筆頭にタレントは十分にそろっている。優勝も十分に狙えるチームだろう。
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*カッコ内は現所属クラブ
ハメス・ロドリゲス(バイエルン/ドイツ)
新チームでも10番にしてチームのリーダー。その左足から繰り出されるファンタジーの数々が、コロンビア攻撃陣の基準となる。今季限りでバイエルン退団が決まっており、来季の所属先がはっきりしない状況のため、この大会で各所にアピールしたい。
ラダメル・ファルカオ(モナコ/フランス)
コロンビアが誇る「エル・ティグレ(虎)」の異名を持つ点取り屋。ここ3シーズンはモナコでコンスタントに2桁ゴールを奪う充実の時期を過ごしており、33歳になった今も決定力は衰え知らず。今大会も大いに期待できそうだ。
ドゥバン・サパタ(アタランタ/イタリア)
ファルカオが君臨するエースの座を脅かす28歳のストライカー。今季、セリエAで旋風を巻き起こしたアタランタのエースとしてリーグ2位の23ゴールを挙げて大ブレーク。自身初のコパ・アメリカでも圧巻のパワーを見せられるか。
ルイス・ムリエル(フィオレンティーナ/イタリア)
左サイドからスピードを生かし、重心の低いドリブル突破と強烈なシュートでゴールに迫る。今季は1月にセビージャからフィオレンティーナへ加入し、2年ぶりに復帰したセリエAで6ゴールと躍動。勢いを代表にも持ち込めるか。
フアン・クアドラード(ユヴェントス/イタリア)
圧倒的なスピードで右サイドをぶっちぎるドリブラーは、コロンビアの攻撃に推進力をもたらす存在。今季、所属するユヴェントスでは12月から4カ月ほど負傷離脱するなど振るわなかったが、この大会には万全の状態で臨む。
ジェフェルソン・レルマ(ボーンマス/イングランド)
ロシアW杯で4試合に出場して大きく評価を上げたセントラルMFは、続く今季も初挑戦のプレミアリーグで好パフォーマンスを見せ、評価をさらに上げた。ピッチを縦横無尽に動き回り、タックルを繰り返すファイターだ。
ジェリー・ミナ(エヴァートン/イングランド)
圧倒的な身体能力で相手をねじ伏せるストッパー。今季はプレミアリーグの舞台で自慢の肉弾戦にさらに磨きをかけ、大きく成長を遂げた。セットプレーからの得点力も脅威で、ロシアW杯ではDFながら3ゴールを叩き込んだ。
ダビンソン・サンチェス(トッテナム/イングランド)
一対一やカバーリングの場面で存分に威力を発揮するスピードには絶対の自信が。アヤックスやトッテナムで培ったパス出しやフィードも得意とする近代型のCBで、ミナとともに新生コロンビアの守備陣をリードする存在だ。
カルロス・ケイロス監督
レアル・マドリーの監督やマンチェスター・Uの助監督を歴任し、代表レベルではUAEや南アフリカ、ポルトガル、イランを率いてきた経験豊富な知将が、今年2月に南米大陸初上陸。南米有数のタレント集団に組織力を植え付ける仕事を請け負った。
文=寺沢薫