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日本代表と初戦で激突! 2連覇中の“南米王者”が揃えた主力は?

2019.06.14

[写真]=Getty Images

 2015年、2016年のコパ・アメリカを連覇したディフェンディングチャンピオンとして今大会に臨むチリ代表だが、2018年ロシア・ワールドカップ出場を逃すなど、当時と比べればチーム力が下降線を辿っていることは否めない。

 かつてマルセロ・ビエルサ監督が植え付けた“ハードワーク路線”をそのまま踏襲しており、インテンシティの高いプレッシングサッカーはそのままだが、軒並み30歳を超えて「ピークを過ぎた」とも言われる主力選手たちはどこまで戦えるか。

写真=Getty Images
*カッコ内は現所属クラブ

アレクシス・サンチェス(マンチェスター・U/イングランド)


優勝した前回大会(2016年)のMVPにしてチリの国民的英雄であり、ドリブル、パス、シュートとすべてがハイレベルな攻撃の中核。ただし、今季はクラブで不完全燃焼に終わり、フォームを崩しているのが不安の種。

ニコラス・カスティージョ(クラブ・アメリカ/メキシコ)


前回大会は控えだったが、2018年1月のレイナルド・ルエダ監督就任後はエースの座を任されているストライカー。トリッキーなプレーと強烈なシュートで魅せる点取り屋の好不調が、チリの浮沈を左右するかもしれない。

エドゥアルド・バルガス(ティグレス/メキシコ)


近年は代表から遠ざかっていたものの、チームが抱える決定力不足という問題に対する切り札として、今大会のメンバーにサプライズ復帰。2015年、2016年に2大会連続で得点王に輝いた点取り屋が、迷えるチリ代表を救えるか。

アルトゥーロ・ビダルバルセロナ/スペイン)


攻守に精力的に走り回り、常に戦う姿勢を示し続けるチリ代表のシンボル。今季、バイエルンから移籍したバルセロナでも、華麗なパスサッカーに“闘争心”というスパイスを加える存在に。機を見た飛び出しやミドルも強烈だ。

チャルレス・アランギスレヴァークーゼン/ドイツ)


小柄ながらパワフルに中盤を走り回ってボールを拾い、攻めては絶妙なポジショニングと高いスキルでアシストを連発する。レヴァークーゼンでもチリ代表でも、中盤に欠かせないピースだ。

ガリー・メデルベシクタシュ/トルコ)


キャプテンとしてチームを精神的に支える存在であり、同時にセンターバック、ボランチの両方をこなしつつ守備をまとめる戦術的キーマンでもある男。粘り強いマンマークやハードなタックルは一見の価値ありだ。

ゴンサロ・ハラ(エストゥディアンテス/アルゼンチン)


2015年、2016年の優勝を知るチーム最古参の1人で、33歳のいまなお最終ラインの中心としてプレーしている。しつこいマークや激しすぎる守備は時に「挑発的だ」「非紳士的」だと物議を醸すことも。

マウリシオ・イスラ(フェネルバフチェ/トルコ)


代表100キャップ超を誇る職人肌のウイングバックで、優勝した16年のコパ・アメリカでは大会ベストイレブンにも選出された。10年以上もチリ代表の右サイドを支え続けているベテランだが、今なお運動量は衰え知らず。

レイナルド・ルエダ監督


母国であるコロンビア代表のほか、ホンジュラス、エクアドルなど中南米の代表チームの指揮を歴任。とりわけホンジュラスを2010年W杯出場に導いた手腕が評価された。2018年1月、チリ代表監督に就任し、以降はチームの立て直しに奮闘している。

文=寺沢薫

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