ベネズエラ代表が逆転勝利 [写真]=Getty Images
コパ・アメリカ2024のグループB第1節が22日に行われ、エクアドル代表とベネズエラ代表が対戦した。
コパ・アメリカは、アメリカ大陸にて行われる世界最古のナショナルチームによるサッカー大陸選手権大会。今大会は南米サッカー連盟(CONMEBOL)に加盟する10カ国に加え、北中米カリブ海サッカー連盟(CONCACAF)加盟の6カ国も参加。出場する16カ国は4つのグループに分かれ、上位2カ国、計8カ国が決勝トーナメントに進出し、準々決勝から一発勝負の決勝トーナメントが行われる。
21日時点でグループAの第1節が終了し、本日からはグループBの戦いがスタート。初優勝を狙うエクアドル代表は、ベネズエラ代表との“南米勢”対決に臨む。
エクアドル代表はピエロ・インカピエ、モイセス・カイセド、エネル・バレンシアらがスターティングメンバーに並ぶ。背番号10を着用するケンドリー・パエスは、17歳1カ月18日でのコパ・アメリカデビューとなり、エクアドル代表のコパ・アメリカ最年少出場記録を更新した。対するベネズエラ代表は、キャプテンのサロモン・ロンドンを筆頭に、ヤンヘル・エレーラやダルウィン・マチスらが先発に名を連ねた。
試合は立ち上がりからエクアドル代表が主導権を握ったものの、ベネズエラ代表も粘りを見せ、なかなか決定機を作らせてもらえない。それでも19分、エクアドル代表は自陣右サイドでのボール奪取から、中央でフリーになったパエスが左サイドへ散らすと、駆け上がってきたインカピエがダイレクトでクロスボールを送る。中央へ走り込んできたパエスがダイレクトで合わせたが、ここはGKラファエル・ロモに阻まれた。
だが、このプレーでエクアドル代表に思わぬ事態が発生。GKロモが弾いたボールをホセ・マルティネスがクリアしようと先に触るも、こぼれ球に詰めていたE・バレンシアと接触。E・バレンシアの振り上げた足裏がマルティネスの顔面に入ってしまい、当初はイエローカードが提示されていたものの、VARを経てカードの色が変わり、レッドカードが提示。エクアドル代表は残る70分以上の時間を数的不利で戦うこととなった。
10人となったエクアドル代表は苦しい展開を強いられたが、前半も終盤に差し掛かった40分にセットプレーからスコアを動かす。敵陣中央右寄りの位置でフリーキックを獲得すると、パエスの蹴ったボールはボックス内で跳ね返されたが、こぼれ球にジェレミー・サルミエントが反応。ダイレクトで左足を振り抜き、低弾道の一撃を突き刺した。
前半はこのままエクアドル代表の1点リードで終了したが、後半に入ると試合の流れは一変。数的優位となったベネズエラ代表が敵陣へ押し込む時間が続く。ベネズエラ代表は“主砲”のロンドンを中心に攻め手を探るが、エクアドル代表も中央を固めた守備でゴールを割らせず、手に汗握る展開のまま時間は経過する。
このような状況で迎えた65分、ベネズエラ代表が遂に試合を振り出しに戻す。前線へのハイプレスでエクアドル代表にボールを蹴らせ、敵陣右サイドでスローインを獲得すると、クイックリスタートでボックス内へボールを投げ込む。中央で収めたロンドンがマイナスへ落とすと、サポートしたジョンデル・カディスが右足でニアサイドを射抜いた。
勢いに乗るベネズエラ代表は続く74分、敵陣へ押し込んだ状態のなか、右サイドへ展開すると、高い位置をとっていたアレクサンデル・ゴンサレスが右足でクロスボールを入れる。中央でフリーになったロンドンが頭で合わせるも、ここはGKアレクサンデル・ドミンゲスのビッグセーブに阻まれる。だが、こぼれ球をエドゥアルド・ベージョがダイレクトで押し込み、逆転に成功した。
試合はこのままタイムアップ。エクアドル代表は前半のE・バレンシア退場が響き、コパ・アメリカ2024で黒星スタートに。一方、ベネズエラ代表は2019年大会以来、2大会ぶりに同大会での白星を掴んだ。
次節は26日に行われ、エクアドル代表はジャマイカ代表と、ベネズエラ代表はメキシコ代表と、それぞれ対戦する。
【得点者】
1-0 40分 ジェレミー・サルミエント(エクアドル代表)
1-1 65分 ジョンデル・カディス(ベネズエラ代表)
1-2 74分 エドゥアルド・ベージョ(ベネズエラ代表)
By サッカーキング編集部
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