女子高校選手権は日ノ本学園が3年ぶり2度目の優勝 夏のインターハイに続く二冠を達成

逆転勝利で優勝を決めた日ノ本学園

 第22回全日本高校女子サッカー選手権大会の決勝戦が1月16日、静岡県磐田市のヤマハスタジアムで行われた。

インターハイ王者の日ノ本学園(兵庫)と、7年ぶりの高校日本一を狙う藤枝順心(静岡)による決勝戦は、中盤でのボールの奪い合いで幕を開けた。マイボールを獲得すると、日ノ本学園は入江未希、林咲希(はやし・さき)、中井仁美の2列目が素早くゴールに迫る。一方の藤枝順心は中央の杉田妃和(すぎた・ひな)から山下史華、島村友妃子(しまむら・ゆきこ)の両ワイドを起点に押し上げる。

 徐々に支配を強めていった日ノ本学園は39分、CKから池尻茉由(いけじり・まゆ)がダイビングヘッドを放つも、藤枝順心DF大久保萌(おおくぼ・もえ)が間一髪のクリアで難を逃れる。前半最大のピンチをしのいだ藤枝順心は前半45分、エース杉田が力感あふれるシュートでGK頭上を撃ち抜き、待望の先制点を挙げた。

 後半に入り日ノ本学園が中井に代えて八坂芽依(やさか・めい)を投入すると、流れが一気に変わった。59分に小島和希子(こじま・わきこ)、その1分後には入江が決めて逆転。66分には池尻もゴールし、あっという間に突き放した。この間の3点すべてをアシストしたのが、途中出場の八坂だった。

その後、応援に駆けつけた多くの在校生の声援を受けた地元・静岡の藤枝順心は、ポストを叩く杉田のシュートなどで最後まで食い下がったが、逆に入江にゴールを許すなどして、突き放された。

日ノ本学園は4-1で勝利し、夏のインターハイに続く二冠を達成。同選手権は3年ぶり二度目の優勝となり、全国361校の頂点に立った。

取材/江橋よしのり

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