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3月29、30日にダノンネーションズカップ決勝大会が開催! 世界に通じる唯一のジュニア大会

2014.03.28

■世界に通じる唯一のジュニア大会

 ダノンネーションズカップ2014 in JAPANの決勝大会が3月29・30日に東京・駒沢オリンピック公園で開催される。

 ダノンネーションズカップは2000年から開催されているFIFA公認のU-12サッカー世界大会だ。現在は世界30か国以上で予選を行い、250万人以上の少年・少女が参加。

 世界大会の決勝は本格的なサッカースタジアムを使用し、4万人もの大観衆が来場する。過去にはスペインのサンチャゴ・ベルナベウや、イングランドのウェンブリースタジアムが舞台となった。

 ヨーロッパでは名門クラブの強豪チームもスカウトに訪れ、実際にメキシコのジオバンニ・ドス・サントス(ビジャレアル)は2001年のダノンネーションズカップで得点王とMVPに輝き、その活躍が目に留まってバルセロナの下部組織“カンテラ”へ引き抜かれた。

 日本大会は「日本唯一の世界につながるU-12サッカー大会」として2004年から毎年開催。決勝大会には東京・大阪・愛知の各予選大会を勝ち上がった12チームおよびシードチームとして前年度上位18チームの合計30チームが参加し、優勝を争う。

■ブラジル行きのチケットを手にするのは?

 ここからはダノンネーションズカップの見どころを紹介していきたい。

 1つ目は、日本中の強豪チームによる真剣勝負が見られること。ダノンネーションズカップの出場チームには、前年度優勝の横浜F・マリノスプライマリーを筆頭に、Jリーグクラブの下部組織や、2012年度に世界2位になったレジスタFCなど街クラブの強豪チームがずらりと名を揃える。このことから、ジュニア年代の関係者の間では「日本で最もハイレベルなジュニア大会」と呼ばれる。

 彼らの目的は1つ。それは世界大会に出場すること。昨年10月に行なわれた世界大会で3位になった横浜F・マリノスプライマリーの西谷冬樹監督はこのように語っている。

「世界大会に行ったことで、子供たちの頭の中は、確実に日本地図から世界地図に変わったと思う。世界に行くことで子供たちが得られる経験は計り知れない。今年もチームも連れて行ってあげたい」

 ダノンネーションズカップは12歳以下で世界の強豪とクラブチーム単位で戦える、またとないチャンスである。そのため、出場チームのモチベーションの高さは半端ではない。決勝大会では掛け値なしの真剣勝負が見られるだろう。

■“ダノンスタイル”に適応できるか

 2つ目がダノンネーションズカップの大会方式である。

 ダノンネーションズカップは「20分1本」というレギュレーションで行なわれる。通常の試合とは異なりハーフタイムに監督の指示を仰いだりすることはできない。また、試合会場にはBGMが常に流れていて、大会MCの実況も入るので、ピッチ内でさえも声が届かないこともしばしば。

 ピッチ上でプレーする選手たちには「自立」が自然とうながされる。先制点を決められたとき、奪い返すためにどのような戦い方をするのか。あるいは、思いもよらぬミスが起こったとき、どうやって盛り返していくのか。

 ダノンネーションズカップで優勝するために必要なのは「サッカーのうまさ」だけではない。自分たちで考える力、仲間同士の絆の強さ、何よりもサッカーを楽しむこと。あらゆるものが合わさった「真の強さ」が問われることになる。

■フェアプレー賞を手にするのは

 そして3つ目がフェアプレー賞。

 ダノンネーションズカップのフェアプレー賞は、試合中だけでなく、ピッチ外での生活態度、他の選手に対するリスペクト、指導者の態度など、さまざまな項目を専門のスタッフが評価し、決められる。

 今大会は東京・大阪・愛知の予選大会でもフェアプレー賞が選出された。東京大会では1勝もできなかったものの、最後まで諦めずに戦い続けたFC alegre、大阪大会では開会式でスタッフの後片付けを自主的に手伝った大阪東淀川FC、愛知大会では明るい雰囲気で盛り上げたFC恵那アヴァンツァーレが受賞した。

 ちなみに、昨年度の世界大会では横浜F・マリノスプライマリーが日本チームとして初めてフェアプレー賞を受賞した。西谷監督は「3位になったことよりもうれしかった」と語っている。優勝争いだけでなく、フェアプレー賞の行方にも注目だ。

 そして、ダノンネーションズカップの参加者はプレーヤーだけではない。観客の目が注がれることで、子供たちはいつも以上の力を発揮する。ぜひとも3月29・30日は東京・駒沢オリンピック公園に足を運んで、彼らのプレーに声援を送ってあげてほしい。

取材・文/北健一郎 写真/ダノンネーションズカップ in JAPAN実行委員会

ダノンネーションズカップ2014 in JAPAN 決勝大会>
■大会名:ダノンネーションズカップ2014 in JAPAN 決勝大会
■開催日時:2014年3月29日(土):1日目 予選リーグ
       開会式    10:00~10:30
       第1試合    10:30 キックオフ
       最終試合   16:20 キックオフ
      2014年3月30日(日):2日目 決勝トーナメント・フレンドリーマッチ・順位決定戦
       第1試合    9:00 キックオフ
       準決勝    13:35 キックオフ
       3位決定戦   14:50 キックオフ
       決 勝    15:30 キックオフ
       表彰式    16:15~17:00
■会場:駒沢オリンピック公園総合運動場 第2球技場・補助競技場(東京都世田谷区駒沢公園1-1)
■参加チーム:
・横浜F・マリノスプライマリー(神奈川県横浜市/4年連続4回目/2013年優勝)
・名古屋グランパスU12(愛知県名古屋市/4年連続4回目/2013年準優勝)
・ヴァンフォーレ甲府U-12(山梨県甲府市/4年連続4回目/2013年3位)
・東京ヴェルディジュニア(東京都/4年連続4回目/2013年4位)
・鹿島アントラーズつくばジュニア(茨城県つくば市/4年連続4回目/2013年5位)
・鹿島アントラーズジュニア(茨城県鹿嶋市/4年連続4回目/2013年6位)
・大山田サッカースポーツ少年団(三重県桑名市/2年連続2回目/2013年7位)
・三菱養和サッカークラブ巣鴨ジュニア(東京都豊島区/4年連続4回目/2013年8位)
・川崎フロンターレU-12(神奈川県川崎市/4年連続4回目/2013年9位)
・柏レイソルU-12(千葉県柏市/4年連続4回目/2013年10位)
・江南南サッカー少年団(埼玉県熊谷市/2年連続2回目/2013年11位)
・バディーサッカークラブ(神奈川県/4年連続4回目/2013年12位)
・大阪市ジュネッスFC(大阪府大阪市/2年連続2回目/2013年13位)
・ヴィッセル神戸U-12(兵庫県神戸市/4年連続4回目/2013年14位)
・大宮アルディージャジュニア(埼玉県さいたま市/4年連続4回目/2013年15位)
・大阪セントラルFC(大阪府大阪市/4年連続4回目/2013年16位)
・レジスタFC(埼玉県/4年連続4回目/2013年17位)
・NPO FC パーシモン(神奈川県川崎市/2年連続3回目/2013年18位)
・はくつるフットボールクラブ(埼玉県さいたま市/初出場/東京予選ベスト4)
・柏レイソルA.A TOR’82(千葉県柏市/初出場/東京予選ベスト4)
・大森FC(東京都大田区/初出場/東京予選ベスト4)
・横河武蔵野フットボールクラブジュニア(東京都武蔵野市/4年連続4回目/東京予選ベスト4)
・大阪東淀川FC(大阪府大阪市東淀川区/初出場/大阪予選ベスト4)
・アイリスFC住吉(大阪府大阪市/初出場/大阪予選ベスト4)
・セレッソ大阪U-12(大阪府大阪市/4年連続4回目/大阪予選大阪予選ベスト4)
・サンフレッチェ広島F.Cジュニア(広島県安芸郡/2年ぶり3回目/大阪予選ベスト4)
・元石川サッカークラブ(神奈川県横浜市/初出場/愛知予選ベスト4)
・豊南ジュニアフットボールチーム(愛知県豊田市/初出場/愛知予選ベスト4)
・FC.Avenidasol U12(三重県伊賀市/初出場/愛知予選ベスト4)
・エスプリ長岡FC(新潟県長岡市/4年連続4回目/愛知予選ベスト4)
■大会方式:
(1)参加30チームを5チーム×6グループに分け、予選リーグ戦を行う。
(2)各グループ上位2チーム+3位チームの中の上位4チーム(計16チーム)が決勝トーナメントに進み、トーナメント形式にて戦う。その他のチームはフレンドリーマッチを行う。

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