同点弾を決めた国士舘大MF進藤誠司(左) [写真]=内藤悠史
文=内藤悠史
関東大学1部リーグ第10節が24、25日に各地で行われた。川口市青木町公園総合運動場では、24日の第1試合で国士舘大学と中央大学が対戦した。
9試合を終えて3勝3分け3敗の国士舘大と、1勝2分け6敗の中央大。前期日程終了まで残り2試合、一つでも順位を上げたい両チームの一戦は、終盤に点を取り合う展開となった。1点ビハインドで迎えた83分から国士舘大が2点を奪い、2-1と逆転勝利。連敗を2で止め、中央大は3戦勝ちなしとなった。
前節からの勢いをそのまま反映したかのような展開で、試合は始まった。第9節、早稲田大に88分にダメ押しゴールを決められて敗れた国士舘大に対し、明治大を相手に93分に同点ゴールを挙げて引き分けに持ち込んだ中央大が、積極的に攻勢をかける。開始1分にオープニングシュートを放つと、9分には相手の最終ラインでのミスを突き、FW内田祐介(2年・ヴィッセル神戸U-18出身)がボールをカット。ドリブルでペナルティーエリア内に持ち込み、シュートを打ったものの、GK大谷友之祐(4年・瀬戸内高校出身)に阻まれた。
国士舘大の細田三三監督は、「全くもって相手のペースだった。3点くらい取られていてもおかしくなかった」と、回想。一方、中央大の白須真介監督は、「前半の早いうちにチャンスを作れたが、そこで決めていれば」と、振り返った。試合後のコメントが物語るとおり、決めるべきところで決められなかったツケが、最終的に結果に響くこととなった。
スコアレスで迎えた後半、先制したのは中央大だった。76分、FW砂川優太郎(4年・サンフレッチェ広島ユース出身)がペナルティーエリア手前でボールを持ち、ドリブルで前進。右前方へスルーパスを通すと、MF古橋匡梧(2年・興國高校出身)が右足シュートを決めた。
前半の逸機がありながらも、終盤にようやく先行した中央大だが、ここから持ちこたえることができなかった。83分、FKに対する中央でのマークがルーズになり、同点弾を決められると、87分には国士舘大の右サイドから崩され、最後はオウンゴールで逆転を許した。
終盤の2失点を振り返った中央大の白須監督は、「前半の戦いに関してはイメージしていたとおりだったが。後半には、前へ行く力が弱まってしまった。先に点を取ることはできたが、あのような(良い)形で入った試合が、最終的にこのような結果になってしまうのは。1失点目からドタバタしてしまった。先制してから(相手の攻撃を)受けてしまった結果」と、厳しい表情で振り返った。10試合でわずかに1勝と、苦しいシーズンとなっているが、ここからの巻き返しに注目だ。
関東大学1部リーグ第10節の結果および順位表は以下のとおり。同リーグは2回戦総当たり方式で開催され、前期日程は6月14日、15日に行われる次節で終了する。なお、リーグ戦は一時中断。31日から6月8日には、「アミノバイタル」カップ2014 第3回関東大学サッカートーナメント大会(総理大臣杯全日本大学サッカートーナメント関東予選)が行われる。
国士舘大2-1中央大
慶應義塾大2-0駒澤大
専修大1-1明治大
流通経済大1-2桐蔭横浜大
順天堂大2-2東京国際大
早稲田大1-0筑波大
1位:専修大学(勝ち点23/得失点差+17)
2位:順天堂大学(勝ち点21/得失点差+9)
3位:早稲田大学(勝ち点21/得失点差+9)
4位:明治大学(勝ち点18/得失点差+6)
5位:慶應義塾大学(勝ち点18/得失点差+3)
6位:国士舘大学(勝ち点15/得失点差+1)
7位:駒澤大学(勝ち点13/得失点差-7)
8位:流通経済大学(勝ち点11/得失点差-5)
9位:桐蔭横浜大学(勝ち点10/得失点差-8)
10位:東京国際大学(勝ち点9/得失点差-5)
11位:中央大学(勝ち点5/得失点差-6)
12位:筑波大学(勝ち点2/得失点差-14)