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完封勝利の専修大と延長戦制した駒澤大、タイトル懸けて8日の決勝で激突/アミノバイタル杯

2014.06.08

駒澤大を決勝に導く得点を挙げたMF斎藤純平 [写真]=内藤悠史

文=内藤悠史

「アミノバイタル」カップ2014 第3回関東大学サッカートーナメント大会(総理大臣杯全日本大学サッカートーナメント関東予選)の準決勝2試合が、味の素フィールド西が丘で7日に開催された。

 同大会は、8月に行われる総理大臣杯全日本大学サッカートーナメント(以下、総理大臣杯)への出場権6枠を懸け、関東大学1部および2部リーグ所属24チームとプレーオフを突破した8チーム、計32チームによって争われるもの。4日に行われた3回戦を突破し、準決勝に進出した4チームには総理大臣杯への出場権が与えられ、ここからはタイトルを懸けた戦いとなる。

 第1試合では、関東1部リーグで首位に立つ専修大学と、2部リーグ所属ながらベスト4まで駒を進めた青山学院大学が対戦。専修大は攻めあぐねたものの、78分にFW仲川輝人(4年・川崎フロンターレU-18出身)が決勝点を挙げ、1-0で競り勝った。全タイトル獲得を目指す専修大にとって、まずは一つ目の目標に王手を懸けた形となる。源平貴久監督は、「今まで、夏場はあまり成果が出ていなかった。最後のところ(総理大臣杯)だけではなく、過程(関東予選である「アミノバイタル」カップ)もしっかりと獲りたい」と、翌日の決勝を見据えていた。

 第2試合では、1部リーグ6位の国士舘大と同7位の駒澤大が激突。強い雨が降り注ぎ、肌寒いほど低い気温の中、両チームが熱い戦いを繰り広げた。再三に渡ってチャンスを作り出したのは駒澤大。10分にMF板倉直紀(4年・ジェフユナイテッド千葉U-18出身)が放ったクロスバー直撃のミドルシュートを口火に、23分にはMF吉岡雅和(2年・長崎総合科学大学付附属高校出身)がこぼれ球を左足のハーフボレーで捉え、ゴールを狙う。後半に入っても、52分に右CKからMF小牧成亘(4年・ルーテル学院高校出身)のヘディングシュートがゴールライン上で相手DFにクリアされるなど、決定機を演出していった。

 しかし、均衡は続く。国士舘大GK小澤章人(4年・西武台高校出身)の好守が冴え渡り、結局90分を終えてスコアレスのまま。試合は10分ハーフの延長戦に突入した。決勝点は103分に生まれた。駒澤大のMF板倉が左サイドからカットインしてミドルシュートを放つと、GK小澤が弾いたところを途中出場のMF斎藤純平(4年・秋田商業高校出身)が押し込み、ゴールネットを揺らした。

 以上の結果、8日に行われる決勝は専修大と駒澤大の顔合わせとなった。両チームは今季の関東1部リーグ開幕節で対戦し、専修大が6-0と大勝している。駒澤大にとっては、1部リーグ復帰初戦で王者に力の差を見せつけられる一戦だった。MF斎藤は決勝を見据え、「開幕戦で0-6という大敗を喫したので、リベンジするつもりでがんばりたい。自分たちのサッカーをやるだけだと思います」と、コメント。開幕から約2カ月、1部リーグで積み上げてきた成果をぶつける絶好の機会となりそうだ。

「アミノバイタル」カップ2014 第3回関東大学サッカートーナメント大会、7日に開催された試合の結果と8日の試合日程は以下のとおり。

▼準決勝(7日・味の素フィールド西が丘)
専修大1-0青山学院大
国士舘大0-1(延長)駒澤大

▼5・6位決定戦(7日・RKUフットボールフィールド)
流通経済大2-1法政大(両チームとも総理大臣杯出場権獲得)

▼7・8位決定戦(7日・RKUフットボールフィールド)
早稲田大2-0慶應義塾大

▼3位決定戦(8日・味の素フィールド西が丘)
青山学院大vs国士舘大(11:30キックオフ)

▼決勝(8日・味の素フィールド西が丘)
専修大vs駒澤大(13:50キックオフ)

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