成立学園の町田ブライト(左)と吉田将也(右)[写真]=大島和人
平成26年度全国高等学校総合体育大会サッカー(男子)が、2日に開幕し、1回戦で高川学園(山口)と成立学園(東京2)が対戦した。
成立学園が序盤からボール保持で優位に立つ展開だった。成立は左利きの背番号10・上田悠起からの展開を軸に前線、中盤が流動的な動きで相手を押し込む。FW町田ブライトのスピードも魅力で、23分にはゴール前に飛び出す決定機を迎えた。
しかし高川学園も守備の隙を作らず、23分のピンチはDF石田皓太が1対1でボール奪取に成功。すると28分、高川はMF梅田魁人が右サイドのスペースに飛び出し、GKの頭上を破るループシュートで待望の先制点を奪う。33分にもMF村上拓人が左足の直接FKで枠を捉えたが、ここはGK八木優樹の好守に防がれた。
高川は後半もカウンターからチャンスを量産。梅田が51分にも際どいループを放つと、52分には村上の左シュートがポストを叩き、セカンドからMF小林優希也が放ったミドルはDFが顔面ブロック。その後もシュートが2度ポストを叩くなど、追加点こそ挙げられなかったが、決定機の数で大きく上回った。高川が1-0で逃げ切った。
守備も東京のタレント軍団を完封して、山口の古豪・高川学園が2回戦進出を決めている。
高川学園は3日、2回戦で鹿児島実業(鹿児島)と対戦する。
(取材・文=大島和人)
【得点者】
1-0 28分 梅田魁人(高川学園)