チーム2得点目を獲得した帯広北のFW一戸直哉 [写真]=森田将義
平成26年度全国高等学校総合体育大会サッカー(男子)が2日に開幕し、トーナメント1回戦では、帯広北(北海道2)と高知商業(高知)が対戦した。
序盤からチャンスを作ったのは帯広北だった。立ち上がりから、右SB小泉遼と右MF鳴海裕太郎を起点にボールを前方へ運び、馬力のあるFW一戸直哉とMF宮原勇哉の2トップへと預ける戦法で相手を押し込む。すると7分。後方からラフなボールを前方に展開。走り込んだ宮原がエリア右で収めると、すかさずPAにパスを入れる。一戸がこのボールに反応したが、GKに倒され、PKを獲得。このチャンスを宮原が落ち着いて決めて帯広北が先制する。
その後も帯広北が主導権を握り、25分にはPA左外でFKを獲得。宮原がゴール前にフワリと浮かせて入れたボールを一戸が頭で叩き込んで点差を広げた。一方、高知商業も意地を見せ29分にMF沖原大稀の得点で一点を返し、前半を折り返した。
後半も変わらず、帯広北が主導権を握る中、高知商もカウンターから好機を伺ったが、GK細川龍哉の牙城を崩せず。51分には帯広北の宮原に自由を与え、ドリブルでPAに侵入されてしまう。DFがかわされ続け、残るはGK山崎拓哉のみ。巧みなステップに追いつかず、倒してしまいPKを献上。このプレーで山崎は2枚目のイエローを貰い、退場。PKも宮原に決められ、致命傷となる3失点目を喫し、試合を終えた。
帯広北は3日に、2回戦で西武台(埼玉1)と対戦する。
(取材・文=森田将義)
【得点者】
1-0 宮原勇哉
2-0 一戸直哉
2-1 沖原大稀
3-1 宮原勇哉