同点弾を決めた立正大淞南のMF石丸正太郎 [写真]=大島和人
平成26年度全国高等学校総合体育大会サッカー(男子)が、2日に開幕し、3日に行われた2回戦では大津(熊本)と立正大淞南(島根)が対戦した。
熊本の強豪・大津が、9分に幸先よく先制点を挙げる。CB倉本龍吾が前に踏み込んで奪うとそのまま持ち上がり、前線にラストパス。FW一美和成がエリア左に抜け出して、左足で流し込む。
しかし前半その後は完全な立正大淞南ペース。MF平山翔がインサイドから仕掛けるドリブルなどで前への勢いを見せ、島根の雄・淞南が大津DFを押し込んだ。
淞南は11分、FW井上直輝が至近距離からボレーを放ち、GKにブロックされる。17分にはMF藤井潤太の狙ったミドルがバーに弾かれる。27分にも井上のヒールボレーがやはりバー直撃。前半(35分ハーフ)は、淞南が次々に好機を迎えつつ決めきれない展開だった。
しかし大津は再び一瞬の隙を突く。42分、一美のポストプレーからMF葛谷将平が鮮やかな左ミドルを叩き込み、2-0と点差を拡げた。
淞南も攻め手を緩めず、45分に井上がヘッドを決め、52分にはMF石丸正太郎が右クロスからボレーを合わせて一気に同点に追いついた。
試合は2-2のままスコアが動かず、決着はPK戦にもつれ込んだ。6人目までもつれこんだが、大津はGK井野太貴が相手のシュートを2本ブロックする活躍もあり、5-4でPK戦を制して辛うじて3回戦進出を決めた。
3回戦は4日に行われ、大津は初芝橋本(和歌山)と対戦する。
(取材・文=大島和人)
【スコア】
大津(熊本) 2-2(PK 5-4) 立正大淞南(島根)
【得点者】
1-0 9分 一美和成(大津)
2-0 42分 葛谷将平(大津)
2-1 45分 井上直輝(立正大淞南)
2-2 52分 石丸正太郎(立正大淞南)