広島皆実が執念の逆転劇…2点差ひっくり返し昨年王者の市船に勝利

インターハイ2014

逆転され初戦敗退となった昨年王者の市立船橋 [写真]=安藤隆人

 平成26年度全国高等学校総合体育大会サッカー(男子)の2回戦が3日に行われ、広島皆実(広島)と市立船橋(千葉2)が対戦した。

 2回戦屈指の好カードは、開始19秒で試合が動いた。2回戦が初戦となる市立船橋が、2日に鵬翔との激闘を制して勝ち上がってきた広島皆実に対し、いきなり猛攻を仕掛けると、185㎝の長身FW磯野隆明がエリア内から豪快に蹴り込んで先制した。

 出ばなをくじかれた広島皆実だったが、その後は藤原大輔と北尾涼の両CBを軸に、市立船橋の攻撃を弾き返す。広島皆実も23分には右からFW俵脩造が狙うが、これはGK志村滉のファインセーブに阻まれた。1-0の市立船橋リードで迎えた後半、先に試合を動かしたのはやはり市立船橋。45分、左FKをMF齊間隆希が直接決めて、追加点を奪った。

 しかし、ここから広島皆実が気迫を見せる。50分に後半から出場したエースFW梶原亮がヘッドで1点を挙げると、52分に今度は俵がヘッドで同点弾を挙げる。執念で同点に追いつくと、後半アディショナルタイムに再び俵が、右サイドを突破したMF横路翔太の折り返しを蹴り込んで、決勝弾となる逆転弾をたたき出した。広島皆実が大逆転劇で、ディフェンディングチャンピオンを下し、3回戦進出を決めた。

 広島皆実は4日に、3回戦で野洲(滋賀)と対戦する。

(取材・文=安藤隆人)

【スコア】
広島皆実(広島) 3-2 市立船橋(千葉2)

【得点者】
0-1 1分 磯野隆明(市立船橋)
0-2 45分 齊間隆希(市立船橋)
1-2 51分 梶原亮(広島皆実)
2-2 52分 俵脩造(広島皆実)
3-2 70+2分 俵脩造(広島皆実)

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