勝利を喜ぶ鹿児島実業の選手たち [写真]=安藤隆人
平成26年度全国高等学校総合体育大会サッカー(男子)の3回戦が4日に行われ、西武台(埼玉1)と鹿児島実業(鹿児島)が対戦した。
共に前線にストロングポイントを持つチーム同士の対戦は、激しいアタック合戦となった。鹿児島実業は前線の長身FW前田翔吾をターゲットに、質の高いロングボールで攻めると、西武台も1トップの中山歩、右の新行内一輝、左の小宮大知が果敢に裏を狙った。
試合が動いたのは15分、西武台は新行内が先制ゴールを叩き込んだ。だが、その後が続かず、一進一退の攻防が続いた。後半立ち上がりは西武台がペースを掴むが、鹿児島実業GK谷口周平のファインセーブなどで追加点を奪えない。すると69分、鹿児島実業は途中出場の渡辺大地が同点ゴールを奪い、勝負はPK戦へ。
PK戦は1人ずつ失敗し、迎えた7人目。先攻・鹿児島実業のDF大南拓磨が決めたのに対し、西武台のDF恩田拓実が枠を外し、勝負あり。9年ぶり出場の鹿児島実業がベスト8進出を決めた。
鹿児島実業は5日の休養日を挟んで、6日に準々決勝で東福岡(福岡)と対戦する。
(取材・文=安藤隆人)