インハイ準々決勝の長崎海星戦で先制点含む2得点した坂元大希 [写真]=川端暁彦
平成26年度全国高等学校総合体育大会サッカー(男子)の準々決勝が6日に行われ、大津(熊本)と長崎海星(長崎)が対戦した。
準々決勝、韮崎中央公園陸上競技場での第1試合は大津高校と長崎海星高校の九州ダービーとなった。エースFW平野皓巴を軸とした攻めで快進撃を見せてきた海星だったが、この試合は総合力で大津が上回る展開となった。
開始3分、いきなり試合は動き出す。ディフェンス裏へのシンプルな攻撃から抜け出したMF坂元大希が先制点を奪い取る。さらに32分にはMF葛谷将平が中央突破からのミドルシュートを左足で突き刺し、2-0。地力の差があるだけに、これで勝負の流れは決まってしまった。
後半に入っても、大津は酷暑の山梨らしいノラリクラリとした展開を織り交ぜながら時計を進めていく。長崎海星のチャンスは47分にあわやPKかという場面をMF森田颯が作ったシーンくらい。野田裕喜、倉本龍吾のセンターバックコンビが脅かされる場面は数えるほどで、逆に57分には葛谷のCKから野田が決めて3点目。さらに60分には先制点の坂元が再び右足シュートを叩き込んで、4-0とした。
これで完全に勝負は決まっていたが、ロスタイムにも途中出場の1年生MF田中匠がミドルシュートを突き刺し、5-0。圧勝で九州ダービーを制した大津が準決勝進出を果たした。
大津は7日に、準決勝で前橋育英(群馬)と対戦する。
(取材・文=川端暁彦)
【得点者】
1-0 3分 坂元大希(大津)
2-0 32分 葛谷将平(大津)
3-0 57分 野田裕喜(大津)
4-0 60分 坂元大希(大津)
5-0 70+3 田中匠(大津)