びわこ成蹊スポーツ大がPK戦を制した [写真]=内藤悠史
第63回全日本大学サッカー選手権大会(インカレ)準々決勝が16日に各地で開催。町田市立陸上競技場で行われた第2試合では、福岡大学(九州第2代表)とびわこ成蹊スポーツ大学(関西第2代表)が対戦した。
1回戦から2試合連続で延長戦を制して勝ち上がってきた福岡大。6日間で3試合目、疲労の蓄積が懸念されたが、立ち上がりから攻勢をかけてチャンスを作り出していく。しかし、先制したのはびわこ成蹊スポーツ大だった。14分、右サイドでの崩しから中央へ展開し、最後はFW田路大樹(2年・立正大淞南高校出身)が左足で押し込んだ。
1-0で迎えた後半、福岡大は57分に投入されたFW山崎凌吾(4年・玉野光南高校出身、サガン鳥栖新加入内定)が再三に渡って最終ラインの背後を取り、縦への突破を見せる。前半途中から出場したMF田村友(4年・九州国際大附属高校、アビスパ福岡新加入内定)も前線で起点となり、Jリーグクラブ加入内定2選手が存在感を示した。そして同点弾は78分、左サイドからのクロスは相手DFに跳ね返されたものの、こぼれ球に反応したMF田村が右足ダイレクトで蹴り込み、ゴールネットを揺らした。
スコアは1-1、90分を終えても決着がつかずに延長戦に突入した。雨脚が強まり、体感気温が大幅に下がったうえ、凹凸が目立つピッチコンディション。厳しい状況での総力戦となったが互いに譲らず、勝負の行方はPK戦へ持ち越された。
PK戦も最後まで結果が見えない、一進一退の展開となった。3-3で迎えた5人目に両チームのキッカーが失敗し、4-4での7人目も両者が決めきれず。決着は9人目、先攻の福岡大が失敗し、びわこ成蹊スポーツ大が成功。びわこ成蹊スポーツ大がPK戦を制し、準決勝進出を決めた。
【スコア】
福岡大 1-1(PK5-6)びわこ成蹊スポーツ大
【得点者】
1-0 14分 田路大樹(びわこ成蹊スポーツ大)
1-1 78分 田村友(福岡大)
(取材・文=内藤悠史)
16日開催の準々決勝4試合の結果と準決勝の日程は以下の通り。準決勝進出4チームのうち、流通経済大以外は関西勢が占める結果となった。なお、決勝は21日11時に味の素フィールド西が丘で開催される。
▼準々決勝結果(16日開催)
流通経済大1-1(PK5-3)大阪体育大
仙台大(東北代表)0-1関西学院大(関西第3代表)
福岡大(九州第2代表)1-1(PK5-6)びわこ成蹊スポーツ大(関西第2代表)
早稲田大(関東第4代表)1-2阪南大(関西第1代表)
▼準決勝日程(18日開催)
関西学院大vs阪南大(味の素フィールド西が丘、11時開始)
びわこ成蹊スポーツ大vs流通経済大(味の素フィールド西が丘、13時30分開始)