先制点を決め、勝利に貢献した中野克哉 [写真]=瀬藤 尚美
第93回全国高校サッカー選手権大会の2回戦が2日に行われ、茨城代表の第一学院と京都代表の京都橘が対戦した。
味の素フィールド西が丘で行われた一戦は、12分、第一学院の木原英勲が両チーム合わせて最初のシュートを放つ。さらに16分、ショートコーナーから徳田京也のクロスを木原が頭で合わせたが、ここはわずかにクロスバーの上に越えた。続いて18分、原田大雅がミドルシュートを放つが、京都橘ハウザー・ケンがブロックして難を逃れた。
その後も、両チームチャンスを作ったが、ゴールを割ることは出来ず0-0で前半を折り返す。
後半に入ると、第91回大会準優勝、前回大会ベスト4の実力を誇る京都橘が徐々に攻勢に出る。52分、岩崎悠人のパスから中野克哉がシュートを放つも、わずかに左に外れた。
押し込まれ気味の第一学院は53分、杉山ビラル正将のクロスがディフェンスに当たり、クロスバーを弾いたが、得点には至らなかった。
ピンチをしのいだ京都橘が待望の先制点を奪う。56分、ロングボールに抜けだした中野克哉が左サイドからドリブルを仕掛け、そのままシュートを放つ。これがネットを揺らし、京都橘が遂に均衡を破った。
先制された第一学院が同点の大チャンスを得る。58分、相手ディフェンスからボールを奪った杉山がキーパー矢田貝壮貴をかわしてシュートを打つも、倉本光太郎が懸命に戻りヘディングでブロックした。
74分、ハーフウェイライン手前でフリーキックを得た京都橘は、右斜めに走りこんだ岩崎が中央へ折り返し、堤原翼がシュートを突き刺し、2点目を決めた。さらに80分、交代で入ったばかりの前川太一が試合を決定づける3点目を決め、京都橘が3-0で第一学院を下した。
京都橘は1月3日に行われる3回戦で、東京A代表・國學院久我山と対戦する。なお、決勝は12日に埼玉スタジアムで行われる。