PK戦で勝利した星稜 [写真]=大澤智子
第93回全国高校サッカー選手権大会の2回戦が2日に各地で行われ、NACK5スタジアム大宮では鹿児島県代表の鹿児島城西と、石川県代表の星稜が対戦した。
ジュビロ磐田入団が内定しているFW岩元颯オリビエを擁する鹿児島城西。一方、前回大会準優勝の星稜は河崎護監督が大会開幕直前に交通事故で入院する事態に見舞われ、同試合では木原力斗監督代行が指揮を執る。
試合は両チーム、ロングボールを多用するシーンが目立つ展開に。星稜は左サイドからの攻撃を中心に、宮谷大進や阿部雅志の突破からのクロスに大田賢生がフリーで合わせる場面もあったが枠を捉えられない。鹿児島城西は岩元にボールを集めるも星稜の両CB、高橋佳大と鈴木大誠が抑え込む。
前半は星稜ペースで進むもスコアレスで折り返すと、鹿児島城西はハーフタイムに2枚替え。福丸聖也と亀井海凪人を下げ、中村亮と伊集院雷を投入する。迎えた47分、星稜は前半からボールを収めるなど起点になっていた森山泰希が後方からタックルを受けて倒れた際、シミュレーションによりこの日2度目の警告を受け、退場となる。
すると試合は鹿児島城西ペースに。49分にはロングボールを受けた伊集院がペナルティエリア内でうまく体を入れ替えてシュートするも、ポスト右へ。3分後にも東郷大志郎がエリア内でシュートを放つ場面があったが、星稜のGK坂口璃久がセーブした。
後半終了の時間が近づくにつれ、両サイドからシンプルな攻撃をする星稜がチャンスを立て続けに作る。右サイドからのクロスをファーサイドでフリーの平田健人がダイビングヘッドで合わせるビッグチャンスもあったが、惜しくもクロスバーを叩いた。
終了間際に鹿児島城西はGK下野和哉と領家大貴を交代させると、スコアは動かず試合はそのまま80分を終え、PK戦に突入する。先攻の星稜が4人目まで全て成功すると、鹿児島城西は徳田勇人が失敗。星稜は5人目の平田まで全員が成功し、3回戦進出を決めた。