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高校女子サッカー選手権がいよいよ開幕…頂点目指す注目校【西日本編】

2015.01.02

高校女子サッカー選手権に出場する日ノ本(左上)、京都精華(右上)、作陽(左下)、神村学園(右下)

 第23回全日本高等学校女子サッカー選手権大会が、2015年1月3日(土)から11日(日)まで、兵庫県を舞台に開催される。大会は32チームによるノックアウト方式で行われ、女子高校生の日本一を決定する。

 開幕を前に同大会へ出場する32校の中から、注目校4校を紹介したい。

日ノ本学園(関西地域第1代表/兵庫県)
 今大会の優勝大本命。史上初の『夏冬の2連覇』を達成するか。特筆すべきはベンチメンバーを含めて選手層が厚いことだ。ほとんどの選手が動きながらプレーの選択肢を広げることができる。中心となるのは、DF竹村美咲(3年)、MF平塚万貴(1年)、MF八坂芽依(3年/アルビレックス新潟レディース内定)のセンターライン。途中出場が濃厚なFW目原莉奈(1年)も関西地区予選決勝で得点するなど好調だ。他校からのマークは厳しくなる一方だが「夏よりもピッチの上でやれることが増えてきた」とDF万屋美穂(3年/ベガルタ仙台レディース内定)が話すように、更なる進化を遂げていれば大会2連覇はグッと近くなる。

京都精華(関西地域第4代表/京都府)
 2年前の選手権でベスト4に進出し、その存在感を年々増している新興勢力のひとつ。越智健一郎監督が志向する、技術と判断力の養成に特化したユニークな指導で、夏のインターハイではチーム最高位となる準優勝を収めた。どこのポジションの選手でもボールを保持することができ、ドリブルを織り交ぜた精華サッカーは、対戦相手が「こんなチームとは対戦したことがない」と驚くほど。フィニッシャーのFW谷口木乃実(3年)と司令塔MF園田瑞貴(3年)の連係は、その生命線だ。「選手権でベスト4に入る力をつけていきたいが、メンタル面での弱さという課題も出た」と指揮官が指摘する部分を克服できれば、全国制覇も視野に入る。

岡山作陽(中国地域第1代表/岡山県)
 夏のインターハイでは常盤木学園を破る快進撃を見せて3位に輝き、チームは大きな自信を手にした。なでしこリーグ・岡山湯郷Belleの下部組織であることが頷けるほど、シンプルな攻撃と粘り強い守備が作陽のチームカラーだ。U-18日本女子代表に選出された経験を持つMF森迫あやめ(3年)が攻撃を牽引し、DF宮地明日翔(3年)が守備を支える。1回戦でインターハイ以来の再戦が決定した、名門・常盤木学園との一戦を制することができれば、大きな波に乗りそうだ。

神村学園(九州地域第1代表/鹿児島県)
 6年間の中高一貫指導で数々のなでしこリーガーを輩出してきた、九州の強豪校。1回戦で敗退した夏のインターハイとは対照的に、相性がいい選手権で上位進出を狙う。166センチの長身を活かしたダイナミックなプレーが持ち味のFW上野真実(3年)は、1年時からレギュラーとして活躍。九州地区予選では、全試合で得点を決めた。3年生が多いとは言えないが、上野を含め、MF山口千尋(3年)、MF八木ゆりあ主将(3年)など、2年前の選手権で決勝戦のピッチに立ったメンバーが残っており、経験値は充分と言える。

文=馬見新拓郎

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