先制ゴールを決めた静岡学園MF旗手怜央 [写真]=平山孝志
第93回全国高校サッカー選手権大会三回戦が3日に各地で開催。ニッパツ三ツ沢球技場の第一試合では、福岡県代表の東福岡と静岡県代表の静岡学園が対戦した。
開幕戦で都立三鷹(東京B代表)を2-0、二回戦で草津東(滋賀県代表)を3-0で下し、順調に駒を進める優勝候補の東福岡と、二回戦から登場し、佐賀東(佐賀県代表)に6-0と圧勝して勢いに乗る静岡学園の一戦。今大会屈指の好カードに、会場には両チームの応援団のほか大勢の観客が集まった。
前半から主導権を握ったのは静岡学園。36分、左サイドを突破したFW加納澪のシュートはゴールポスト右を直撃し、スコアレスドローのまま試合を折り返す。
後半に入ると互いに攻め手を欠き、拮抗した時間帯が続いたが、64分に試合が動く。静岡学園FW名古新太郎からの左CKを東福岡DFがクリアしたボールを、MF旗手怜央がペナルティエリアの外からダイレクトシュート。これがゴール左隅に突き刺さり、静岡学園が先制に成功する。
東福岡のチャンスは70分。自陣でボールを奪い素早くカウンターを仕掛け、右サイドでボールを受けたFW餅山大輝がドリブルで切り替えしてシュートを放つ。しかし、静岡学園GK山ノ井拓巳が好セーブを見せた。
次にゴールを奪ったのも静岡学園。72分、高い位置でボールを奪ったMF本藤風太から絶妙なタイミングでパスを受けたFW名古がDFの裏へ抜け、ゴール左上隅を狙って豪快に蹴り込み追加点。
さらに直後の75分、ロングボールに抜け出した静岡学園FW加納がGKとの一対一を冷静に決め、ダメ押しの3点目。その後も静岡学園が優位に試合を進めるも得点は生まれず、3-0で終了し、準々決勝進出を果たした。一方、インターハイとの「夏冬2冠」を目指した東福岡だったが、3回戦で涙をのむこととなった。
静岡学園は1月5日に行われる準々決勝で、神奈川県代表の日大藤沢と対戦する。なお、決勝は12日に埼玉スタジアムで行われる。
【得点者】
0-1 64分 旗手怜央(静岡学園)
0-2 72分 名古新太郎(静岡学園)
0-3 75分 加納澪(静岡学園)