星稜の先制点をアシストし、勝利に貢献した森山(11番) [写真]=瀬藤尚美
第93回全国高校サッカー選手権大会の準々決勝が5日に行われ、浦和駒場スタジアムでは大阪府代表の履正社と石川県代表の星稜が対戦した。
前回大会、初出場で準々決勝に進出した履正社は大谷室蘭(北海道代表)と中津東(大分県代表)を連破して2大会連続のベスト8進出。一方、前回準優勝の星稜は3大会連続で8強に駒を進めてきた。今大会は開幕前に河崎護監督が交通事故のためにチームを離れる事態に見舞われたが、鹿児島城西(鹿児島県代表)と米子北(鳥取県代表)を退けてきた。
試合は序盤互角に推移。時間の経過とともに星稜がボールを保持する時間がやや長くなるが、履正社も24分にパスをつないで最後は牧野寛太がゴール正面から左足のミドルシュートを打ったが、クロスバーを越えた。34分にもカウンターから瀧本高志と小川達也が相次いでペナルティエリア内からシュートしたが、星稜DF陣がブロック。直後のCKからも履正社はゴール前の混戦から決定機となるが、星稜GK坂口璃久が防いだ。前半はスコアレスで終える。
後半最初のチャンスは履正社。45分、右サイドの林大地からのアーリークロスに瀧本が合わせたがGK正面だった。迎えた50分、星稜が試合を動かす。左サイドから森山泰希が右足で上げたクロスにニアサイドへ飛び込んだ大田賢生が合わせてネットを揺らした。大田は米子北戦に続く得点となった。
60分、1点を追いかける履正社は瀧本と林に代え、角野光志朗と田上翔太を投入する。一方の星稜は森山が負傷により大倉尚勲との交代を強いられる。その後履正社は交代枠4つを使い前線の顔ぶれを変えて星稜ゴールを目指すが、結局1点が遠く、星稜が1-0で勝利した。
勝利した星稜は10日に埼玉スタジアム2002で行われる準決勝で日大藤沢(神奈川県代表)と静岡学園(静岡県代表)の勝者と対戦する。
【得点者】
0-1 50分 大田賢生(星稜)