星稜が2年連続で決勝進出 [写真]=瀬藤尚美
第93回全国高校サッカー選手権大会の準決勝が10日に行われ、埼玉スタジアム2002で神奈川県代表の日大藤沢と石川県代表の星稜が対戦した。
試合は立ち上がりから3年連続でベスト4に進出した星稜が主導権を握る。6分には、左サイドからのクロスにフリーの森山泰希がヘディングシュートでゴールに迫った。その後も、ボールを保持しながら左サイドの攻撃を中心に日大藤沢を押し込んだ。
すると22分、藤島樹騎也がペナルティーエリア内で大野樹に倒され、星稜がPKを獲得する。平田健人のキックはGK鈴木孔明にセーブされたが、こぼれ球を拾った右からのクロスが日大藤沢のオウンゴールを誘い先制した。
攻撃の手を緩めない星稜は35分、左サイドのクロスから杉原啓太が左足で追加点を奪取。さらに前半終了間際、大田賢生のシュートがDFの手に当たり、この試合2度目のPKを獲得する。これを大田が自ら決めてリードを広げた。
一方、準々決勝で静岡県代表の静岡学園を2-1で破り、初の準決勝進出を果たした日大藤沢は、田場ディエゴのドリブル突破などで攻撃を仕掛けるが、シュートまで持ち込むことができない。苦しい状況のまま前半を終えた。
後半に入ると、日大藤沢は大野、前田マイケル純に代えて、三明風生、栗林大地を投入。反撃を試みると、54分にはボールを持った田場が右足でシュートを狙う。しかし、DFにブロックされて得点には結びつかなかった。
星稜も57分、ロングボールから抜け出した森山が胸トラップからシュートを放つ。68分にはCKから平田がヘディングシュートを放ったが、いずれも枠を外れた。
その後は、日大藤沢が押し込み、星稜がカウンターを狙う展開となる。しかし、スコアは動かずに試合はそのままタイムアップ。前半で3ゴールを奪った星稜が3-0で勝利を収め、2年連続の決勝進出を果たした。
【得点者】
0-1 22分 オウンゴール(星稜)
0-2 35分 杉原啓太(星稜)
0-3 45+1分 大田賢生(星稜)