前橋育英の山田監督 [写真]=瀬藤尚美
第93回全国高校サッカー選手権大会の準決勝が10日に行われ、埼玉スタジアム2002で千葉県代表の流通経済大柏と群馬県代表の前橋育英が対戦。試合は1-1のまま終了となり、PK戦を5-4で制した前橋育英が決勝進出を決めた。
これまで準決勝で4度敗れていた前橋育英は、5度目の挑戦で初の決勝進出。試合終了間際に同点ゴールを奪った劇的な展開に、前橋育英の山田耕介監督は「何がダメなんだろうと考えていましたが、得点を取ってくれました」とコメント。鈴木徳真のゴールに関しては「信じられないです。良い準備をして彼が中心になってやってくれました」と喜んだ。
また、同監督は「相手のクロスやショートカウンターについては、ある程度マネジメントできていたのではないかなと思います。ただ、一本だけが心残りです」と試合を振り返り、失点を許した場面以外は守備に及第点を与えた。その一方で、リードされていた時間帯に行ったパワープレーについては「上手くいかなかったかなと思います」と述べた。
初の全国制覇を狙う前橋育英は、12日の決勝戦で石川県代表の星稜と対戦する。昨夏に行われたインターハイでは準々決勝で対戦し、2-1で勝利を収めているが、山田監督は「星稜高校は強いです」と主張。さらに、決勝に向けて「我々はチャレンジャー。挑戦していくつもりです」と語っていた。