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「泣くのは悔いを残したということ」…4強敗退の流経大柏MF小川は前を向く

2015.01.11

ドリブルで突破を図る小川諒也(右) [写真]=瀬藤尚美

 第93回全国高校サッカー選手権大会の準決勝が10日に行われ、流通経済大柏と前橋育英が対戦。72分に小川諒也のゴールで流経大柏が先制したが、後半終了間際の鈴木徳真の同点ゴールで追いついた前橋育英がPK戦を制し、同校初の決勝戦進出を決めた。

 試合後、先制点を決めた流経大柏のMF小川諒也は内容について、前橋育英のパス回しに苦心したことに触れながらも「自分たちのサイド攻撃や1対1の場面では強さを出せた」と分析。特に後半途中のシステム変更で使用した3バックには「スペースがあった方がやり易いですし、自分には合っているのかなと」とよりサイドを主戦場とする自身のプレーにも言及した。

 小川は先制点をチームにもたらし、チームを勝利に導けるかに思われた終了間際、鈴木の同点弾を許した。「自分がもっとクリアを大きくしていれば。鈴木徳真選手に拾われた時、もっと自分がつめていれば」、と失点の場面を振り返り、「(本田裕一郎)監督を決勝の舞台で胴上げしたかったんですけど、それができないのはすごい悔しいです」と悔しさを口にする一方、「負けても泣くなと言われますし。泣くということは悔いを残してきたっていうことだと思うので、チーム全員が全力でやった結果なので、悔いはありません」と、しっかりとした表情で取材陣の質問にも答えた。

 卒業後はFC東京への入団が内定している小川。「厳しいマークの中、何もできなかった試合がありますし、甘いプレーもあります。マークが来て潰される選手ではなく、それをうまくかわせる選手、利用できる選手になる。それがこの先プロでやっていく上で必要だと思います」と、自身のキャリアの新たなスタートへ目を向けている。

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