国士舘大は7得点で大勝し首位に立った [写真]=濱野陽子
文=濱野陽子
JR東日本カップ2015第89回関東大学サッカーリーグ戦1部リーグ第7節が、6日に各地で開催。川口市青木町公園総合運動場で行われた第2試合では、国士舘大学と中央大学が対戦した。3位の国士舘大と7位の中央大の勝ち点差はわずか3、結果次第で順位が入れ替わる状況下で、国士舘大が7-1で圧勝した。
先制点を挙げたのは国士舘大。6分に国士舘大FW大石竜平がグラウンダーのパスをFW松本孝平に通し、そのまま松本がゴールに押し込み先制。勢いに乗った国士舘大は20分、国士舘大MF高見啓太が右サイド深い位置まで切りこみクロスを上げると、松本がヘディングで合せ、2点目を挙げた。「練習でやっていたことがうまくできた。自分は合わせるだけだった」と松本は序盤の2点を振り返る。
一方の中央大は、得点ランクトップの7ゴールを挙げているFW矢島輝一にボールを集めるが、激しいマークを受け決定機にはつなげられない。逆に2点リードの国士舘大は高い位置でボールを奪ってからのショートカウンターで何度も中央大守備陣を脅かした。
後半も国士舘大の勢いは止まらない。53分にMF荒木翔がゴール前に絶妙な浮き球を上げると、DF附木雄也がヘディングで叩きこみゴール。この追加点を契機に国士舘大はさらに攻勢を強める。左サイドを起点に仕掛け、75分、81分、86分にゴール。圧巻のゴールショーで中央大を突き放した。
88分に中央大は矢島がPKで1点を返したものの、その2分後には再び国士舘大が得点を挙げ7-1。予想外の得点差で幕を閉じた。
国士舘大の7得点のうち4ゴールを決めた松本は「みんなが良い形でボールをつないで、最後のフィニッシュが自分だったというだけ。今日の試合で首位になり、次は追われる立場なので次も勝って首位の座を守りたい」とこの先の戦いを見据えた。
国士舘大の総シュート数は19本、そのうちゴールが7本と決定力の高さも光った。逆に中央大はボールを持っても良い形で前線につなげられず、連係に課題を残した。また、7失点を喫した守備の改善も不可欠だ。