3年連続の全国大会出場を決めた國學院久我山 [写真]=岩井規征
14日、平成27年度第94回全国高等学校サッカー選手権大会東京都大会2次予選の決勝戦が味の素フィールド西が丘で行われた。
Aブロック決勝では、堀越高校と駒澤大高校が対戦した。試合は立ちあがりから駒澤大がペースを握る。左サイドの高い位置に張ったMF矢崎一輝を起点にチャンスを演出。すると14分、FW野本克啓が放った左CKにDF高橋勇夢が頭で合わせ、先制に成功する。
後半に入ると、堀越が素早い縦への突破で反撃を試みるも、駒澤大DF陣が体を張ってシュートを許さない。後半アディショナルタイムには、途中出場の駒澤大FW岩田光一朗が追加点。このまま試合は終了し、2-0で勝利した駒澤大が5年ぶり2回目の選手権出場を決めた。
一方、Bブロック決勝では、帝京高校と國學院久我山高校が対戦。前半は互いに個の力で打開を図る場面が目立ち、決定的なシュートまで持ちこめずスコアレスで折り返す。
後半に入ると、帝京が猛攻開始。立ちあがり6分間で4本のシュートを放つなど國學院久我山ゴールに迫ったが、MF浅見颯人のシュートはクロスバーを直撃し、ものにすることができない。その後、國學院久我山も反撃を仕掛けるも、68分にDF山本研が直接狙ったFKはクロスバーに阻まれゴールならず。両チーム無得点のまま延長戦に突入した。
延長戦では、帝京MF長倉昂哉がスピードを活かしてサイドを突破し、何度もセットプレーを獲得するも、決めきることができない。対する國學院久我山もMF名倉巧が中央から強烈なシュートを放ったがボールは相手GK正面へ。結局、スコアが動くことはなく、勝負の行方はPK戦にまでもつれこんだ。
互いに1人目のキッカーが外すも、その後は全員が決め、4-4でサドンデスへ進む。國學院久我山は6人目、7人目がきっちり決め、対する帝京は7人目の大庭健人が放ったシュートがゴール枠上へ。6-5でPK戦を制した國學院久我山が3年連続7回目となる全国大会への切符を手にした。一方、過去34度の全国出場を誇る帝京は、6年ぶりの出場をあと一歩のところで逃した。