脇野(左)、廣末(中央上)、河野(右上)、平田(中央下)、寺尾(左下) [写真]=兼子愼一郎(脇野、廣末、平田)、大澤智子(河野)、兼村竜介(寺尾)
サッカーキング・ネクストでは、13日から15日にかけて「みんなで選ぶ第94回全国高校サッカー選手権ベストイレブン」と題したアンケートを実施した。
GK部門で1位に輝いたのは、17年ぶりの選手権制覇を果たした東福岡の守護神・脇野敦至。今大会では決勝戦までの6試合すべてにフル出場し、わずか1失点に抑えた。アンケートの投票理由では、「ロングフィードやセービングの技術に優れ、パントキックも綺麗なライナー性で正確」、「東福岡の磐石な守備の中心にいて、常に安定したプレーを見せていて、超高校級のキーパーだと感じた」、「すべてのプレーが高水準で完璧」と高い評価を集めた。中でも、3回戦の市立船橋戦で見せた2本のPKストップが高評価の要因となっており、「ここぞというところで止めてくれる。三宅海斗がPKを外した時に声をかけにいった後にセーブして、最高のGKだと思った」といった声が寄せられた。
続いて2位には、青森山田の廣末陸が選出された。2年生ながら正GKの座に就いている廣末は、脇野と同じくU-18日本代表の一員。今回のアンケートでは、「フィード、キャッチング能力、飛びだし、どれを取っても一級品」、「キックの精度などの技術面だけでなく、メンタルも強い」といった選出理由が寄せられた。また、「小川航基とのPK戦での駆け引きが素晴らしかった」と、3回戦の桐光学園戦で劇的な逆転勝利の立役者となったことを称える意見も多く集まった。
3位には、3年ぶり4度目の選手権出場を果たした鳴門の河野匠哉がランクイン。「ファインセーブや飛びだし、そしてガッツあふれるプレーが良かった」、「守備範囲の広さとキックの精度が抜群だった」と評価された。
4位に入った國學院久我山の1年生GK平田周には、「1年生だとは思えない風格。特に明秀日立とのPK戦はファインプレー」、「安定感があった。1年後、2年後と成長ののびしろがあり、期待できる」、「セービングはもちろん、1年生らしかぬ落ち着きとゲーム中の修正力。特に青森山田戦のロングスローへの対応は素晴らしかった」といった声が寄せられた。また、5位に入った市立船橋の寺尾凌は3回戦でPK戦の末、東福岡に敗れたが、「PK戦で追いこまれた時のセーブに感動した」、「市船のゴールを最後まで守った守護神」と評価された。
GK部門の上位5位までの結果は下記のとおり。
1位:脇野敦至(東福岡)…337票
2位:廣末陸(青森山田)…170票
3位:河野匠哉(鳴門)…137票
4位:平田周(國學院久我山)…89票
5位:寺尾凌(市立船橋)…20票