市立船橋中心のDFラインで先発出場した東福岡の福地聡太[写真]=野口岳彦
20日、「FUJI XEROX SUPER CUP2016」の前座試合として「NEXT GENERATION MATCH」が行われ、U-18Jリーグ選抜と日本高校サッカー選抜が対戦。試合は高校選抜が先制するも、後半にU-18Jリーグ選抜が同点ゴールを挙げ、1-1のドローに終わった。
先発出場した高校選抜のDF福地聡太(東福岡)は、「Jユース選抜はボールの持ち方や戦術が自分たちと違って、いいものを持っていた。なかなか経験できない試合なので楽しかったけど、勝てた試合だったと思う。失点シーンは自分のミスなので、これから修正していきたい」と振り返った。
高校選抜の最終ラインには、福地以外に古屋誠志郎、白井達也、杉岡大暉と市立船橋の選手が並んだ。昨夏のインターハイ決勝や、先月の第94回全国高校サッカー選手権3回戦でPK戦に及ぶ激闘を繰り広げた両校(いずれも東福岡が勝利)。「選手権の市船戦は自分たちにとっても山場だったので、その試合について話をすることはよくある。みんな仲良くやれているし、もちろん選手選考があるのでピリピリしている雰囲気もあるけど、いい緊張感だと思う」と福地は言う。
今試合では48分に失点を喫したが、トレーニングや試合を重ねながら、福地は手応えをつかんでいる。「DFラインが自分以外3人とも市船なので、自分の色でやるよりも、市船の色に合わせた方がチームとしてもいいと思う。マークの受け渡しやラインの上げ方といった細かい部分が少し違うので、今日の試合は前半10分くらいまで引き気味になってしまったけど、その後はお互いに声を掛けながら修正できた。いい関係を築けているので、自分がやりたいことも周りに伝えながら、市船の選手たちが求めていることを自分に取り入れて、どんどん成長できたらいい」
選手権優勝により、全国区に名を知らしめた福地だが、謙虚に今の自分を見据えている。「インターハイ、選手権と続けて優勝できて、自分としても大きな自信になっている。でも、それが過信にならないように、謙虚な気持ちでやっていかないといけないと思う。まずはヨーロッパ遠征(第54回デュッセルドルフ国際ユースサッカー大会)のメンバーに入れるように。そしてメンバーに入るだけではなく、向こうで試合に出ることが今の自分の目標なので、そこに向けてしっかり頑張りたい」