ゴール前で競り合う鹿島ユースDF松浦航洋(中央)と市立船橋高FW村上弘有(右) [写真]=内藤悠史
高円宮杯U-18サッカーリーグ2016プレミアリーグEAST第3節が23日に行われ、船橋市法典公園(グラスポ)球技場では市立船橋高校と鹿島アントラーズユースが対戦した。
昨シーズン4位の市立船橋高は、今シーズンの開幕戦でアルビレックス新潟U-18に4-0と快勝すると、第2節では横浜F・マリノスユースに2-1と競り勝った。昇格組との開幕2連戦を連勝で乗り切り、勝ち点6で首位に立っている。一方の鹿島ユースは昨シーズン、プレミアリーグEASTを初制覇。ガンバ大阪ユースとのチャンピオンシップも制した。前年王者として迎える今シーズンは、開幕戦で大宮アルディージャユースに2-1と競り勝ったものの、第2節では柏レイソルU-18に2-3と敗戦。3点ビハインドから1点差まで詰め寄る粘りを見せたが、及ばなかった。
鹿島ユースが初優勝を決めた昨シーズンの最終節と同じ会場、同じ対戦カードとなった一戦。立ち上がりから市立船橋高がボールポゼッション率を高め、攻勢をかけていく。12分にはセットプレーからシュートを連ねてチャンスを迎えたが、ゴールネットを揺らすことはできなかった。対する鹿島ユースは球際での激しい守備で粘り強く応戦。流れの中からチャンスを作り出すことはできなかったが、23分に左CKからDF松浦航洋がヘディングシュートを放ってゴールを脅かした。前半は両チームともに無得点で終了した。
0-0で迎えた後半は鹿島ユースが前半よりもボールを持てるようになった。51分にはセットプレーのこぼれ球に反応したDF荒川弘大朗がペナルティーエリアの外から強烈な左足ボレーで狙うなど、積極的にゴールを目指していく。対する市立船橋高も選手交代で攻撃陣を入れ替えて打開を図った。互いに決定機を作れないまま迎えた86分には、市立船橋高がクロスボールからのヘディングシュートでゴールネットを揺らしたものの、GKへのファウルで得点は認められず。激しいボディコンタクトの応戦で緊迫した内容となった一戦は、最後まで均衡が破られることなくスコアレスドローに終わった。
市立船橋高は2勝1分けと開幕3戦負けなし。次節は5月1日、青森山田高校とアウェーで対戦する。鹿島ユースは1勝1分け1敗の勝ち点4で、次節は4月30日、ホームで新潟U-18と対戦する。
【スコア】
市立船橋高校 0-0 鹿島アントラーズユース
取材・文=内藤悠史