復帰後初ゴールを決めた木戸 [写真]=渡邊弘基(明大スポーツ)
文=亀井笙子(明大スポーツ)
大量得点で勝利した。JR東日本カップ2016第90回関東大学サッカーリーグ戦前期第9節の国士舘大学戦で、明治大学は立ち上がりからペースをつかみ、10分に丹羽詩温が先制点を決め、続けて岸本英陣がゴールネットを揺らす。その後も勢い止まらず、28分、丹羽が今試合2点目を決める。その直後から立て続けに失点を喫するも、71分、木戸皓貴が勝負を決める4点目を挙げた。4-2の快勝で、1部リーグ首位を維持した。
修正力を見せ、追加点を許さなかった。30分の失点を機に国士舘大の流れになり、そのまま迎えた後半。前半終了間際に負傷退場した鳥海晃司に代わって、柴戸海がセンターバックにポジションを移した。スピードのある大石竜平(国士舘大)に粘り強いディフェンスで対応した。「予測を早くして、相手よりも一歩でも二歩でも早く動き出して、ちょっとでも相手がボールを持ったら距離を詰めた」(柴戸)。ハーフタイムに選手たちで確認し合いしっかり切り替え、後半は無失点に抑えることができた。
相手のエースを抑えこんだ。昨年のリーグ戦得点王である松本孝平(国士舘大)に対し「今日の試合に関してはそれ(松本を抑えること)が自分の役割だった」と巽豪。試合を通じて徹底的に松本をマークし、体を張ったプレーを見せた。また、巽がヘディングで競り負けてもセンターバックがカバーする形がしっかり機能しており、2失点目のシーン以外は決定的な仕事をさせなかった。
戻ってきた明治大のエースが魅せた。3-2で迎えた71分、道渕諒平からのボールを木戸が左足で押し込み、復帰後初ゴールを決めた。木戸は右膝前十字靭帯損傷により長期にわたる離脱を余儀なくされ、つらいリハビリを経て、今季リーグ戦第6節の駒澤大学戦で復帰を果たした。「(自分が得点できていないことに対し)心のどこかにはちょっと焦りというものがあり、絶対(得点を)取ってやろうという強い気持ちがあった」(木戸)。チームの勝利を決定づけたこの1点は、木戸個人にとっても大きな1点だった。今季与えられた「10」というエースナンバーを背負い、チームを引っ張っていく。
リーグ戦も前期は残すところあと2試合だ。次節の相手は早稲田大学。現在7位ではあるものの、昨年のリーグ戦で唯一2敗している相手である。「そういうところ(2敗しているというところ)でライバル意識というのもあり絶対負けられないと思っているので、勝てるようにこの1週間準備して戦いたいと思います」(小出悠太)。ボールをつなぐ明治大らしいサッカーを展開し、一戦一戦を大事に戦っていきたい。
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